過去10年,1??3番人気は5,3,4連対とほめれるものではないが,上位3頭がそろって連から消えたのは1回だけ。馬連の10回中7回は3000円以内で収まっているが,万馬券(2回)や6070円の高配当も出ている。伏兵馬の食い込みに注意したい。
連対馬の前走は重賞8頭,オープン特別5頭,500万下6頭と未勝利1頭。半数近くの8頭が条件クラスからの挑戦,格を気にする必要はない。路線別では桜花賞とミモザ賞がそれぞれ5連対。ただ,桜花賞組は出走間隔が中2週から1週に変わった00年以降の6年間は連対していない。今年,2歳女王のテイエムプリキュアが出走するが,G1馬の底力で巻き返しができるかどうか。
出走間隔は中1,2週馬が連対の75%(15頭)を占め,残る5頭は中3週??1カ月半だった。軸馬は中1,2週から選びたい。
◎…伏兵馬のヤマトマリオンで勝負する。前走の忘れな草賞は勝ち馬の直後につけて,道中楽な手応えで直線へ。追い出す時に一瞬前が壁になったが,内から鋭く伸びて5着に食い込んだ。2000Mに距離が延びて,父オペラハウスの血が目覚めたか。末脚を生かせる東京でオークスへの切符をもぎ取る。
○…2歳女王のテイエムプリキュアは桜花賞で8着に敗れた。ダッシュがつかず,道中追っ付けどおしで,勝負どころでも馬群の中で競馬にならなかった。距離経験はマイルまでしかないが,デビューから連勝した勝負強さは非凡。G1馬の反撃に期待する。
▲…マイネサンサンはミモザ賞を最後方待機から直線一気に差し切った。気性の難しさにより,長く低迷していたが,前走のVでようやくスランプを脱出した。左回りも新潟で新馬戦を圧勝した実績があり,直線の長い東京コースも歓迎。折り合いさえつけば差はない。
△1…前走のフラワーCでアイスドールは最内1番枠。外に出せず,馬場の悪いところを走らされたが,直線伸びて5着に健闘した。勝ったキストゥヘヴン(後の桜花賞馬)とはわずか0秒5差。昨秋に500万下勝ちを決めた東京コースなら上位と差はない。
△2…ロランラムールは新馬→春菜賞を連勝した。その勢いでアネモネSに挑んだが,初の強敵相手で7着に敗れた。デビュー戦で桜花賞馬のキストゥヘヴンを1馬身突き放した力量馬。地味だが勝負根性と素質は一級品。混戦になれば上位戦線に浮上しても不思議はない。
△3…ホーリーミストは前走,やや重の中山で未勝利を脱出した。勝ちタイムは平凡だったが,中団で脚をためて直線で鮮やかに差し切った。2カ月ぶりの実戦,初の重賞挑戦と条件は厳しいが,直線の長い東京コースだけに連下に食い込むチャンスはある。