今週から舞台は函館,福島,京都競馬場に移り,夏競馬がスタートする。同時にこの開催からクラスが再編成され,降級馬や3歳馬の取捨が馬券的中の大きなポイントとなる。また,本格的な梅雨に突入するためにレース当日の馬場状態にも十分注意を払いたい。
芝1200Mで行なわれた過去3回,連対馬は3??13,2??5,1??5番人気の組み合わせで決まった(03年はハンデ戦)。上位1??3人気馬が連に絡んでいるが,馬連は1万1030円,2360円,3090円。2着に人気薄が食い込みヒモ荒れ傾向を見せている。
連対馬の前走は500万下組1頭,1000万下組3頭,オープン組2頭。そこで成績は,1着,(5,7,4)着,(13,18)着。500万下組以外は前走着順に関係なく巻き返している。
年齢別は3??7歳上馬が2,1,1,1,1連対。世代間格差は見られない。
性別は牡馬26頭と牝馬15頭で争い,6対0。牝馬は苦戦している。関東馬は38頭出走して5連対,関西馬が3頭で1連対。連対数で関東馬がリードしているが,率で逆転している関西馬にも警戒を払いたい。
◎…チアフルワールドは今年1600万下で5戦して,5,6,9,5,13着。追い込み脚質で展開が向かず敗れているが,着差はいずれも5馬身以内だった。準オープンで勝てずにいるが,1000万下に降級すれば差し切り濃厚だ。
○…マルターズホビーも準オープンからの降級馬。前走の晩春Sは他馬と接触して15着に凡退したが,前々走の船橋S(芝1200M)では4着に好走している。開幕週の高速馬場で先行争いが激しくなれば末脚がさく裂する。
▲…前走フリーウェイSでスパインは逃げて14着に敗れた。注文通りハナを奪ったが,2カ月ぶり,1ハロン長い距離が影響したか,直線でいっぱいになった。同型馬レイズアンドコールとの兼ね合いが微妙だが,スピードで押し切るチャンスはある。
△1…ナチュラルメイクは船橋Sの7着がマルターズホビーから0秒1差。やや重馬場の前走は走りやすい外を回ったコースロスが,ゴールでの着差に出た。芝1200Mは10戦して2勝,2着4回の実績。休養明けでも得意の距離で軽視はできない。
△2…前走直線1000M戦でレイズアンドコールはスタートを決めるとそのままスピードで押し切った。勝って再び同条件出走は有利だが,強力な同型馬とカーブのあるコースをどう克服するかがカギになる。
△3…タケショウレジーナは3カ月休養明けの前走で2馬身半差に健闘した。今回も2カ月半ぶりになるが,暑くなるにつれて調子を上げるタイプで短距離も得意。昨秋に現級勝ちしている実績馬が大駆けしても不思議はない。