00年に中山から札幌に舞台が移り,3歳牝馬戦から古馬混合戦にリニューアルした。
過去6年,連対馬は1??7,1??4,7??1,7??1,5??6,5??10番人気の組み合わせで,馬連は2290円,1250円,3880円,2160円,4180円,2万2270円。1番人気は4連対とまずまずの成績だが,2,3番人気の連対がなく,波乱傾向を見せている。なお,ここ2年連を外している1番人気は7,4着の成績だった。
前走は重賞8頭,オープン特別1頭,条件3頭。全馬芝1600M以上からの参戦で,ダートや短距離を使った馬は苦戦している。
ステップはマーメイドS組(3連対)とエプソムC組(2連対)が好相性を見せているが,注目はそこでの人気。5頭中4頭が1番人気に推されていた。今年このパターンに当てはまるヤマニンシュクルには心強いデータだ。
連対12頭の決め手は,逃げ4頭,先行4頭,差し2頭,追い込み2頭。3コーナーまでの位置取りはともかく,4コーナーでは全馬5着以内まで進出していた。平たん小回りコースを意識した早めの仕掛けが功を奏している。
年齢別は3??6歳馬が14,26,28,8頭で争って,それぞれ2,6,4,0連対。6歳以上馬の連対はない。
◎…ここ2戦でヤマニンシュクルは期待を裏切ったが,3走前の中山牝馬Sでは直線一気の差し切りを決めている。牝馬特有のムラ駆けするタイプだが,はまれば末脚がさく裂する。1800Mは3勝しているベストの距離で,札幌コースも得意。重賞3勝目のチャンス到来だ。
○…相手は逃げるマイネサマンサ。前走はヤマニンシュクルより1キロ軽い56キロだったとはいえ先着を果たしている。今回は同斤量の55キロになるが,単騎逃げの見込めるメンバー構成。小回り1800Mをスピードで押し切っても不思議はない。
▲…今季のデアリングハートは阪神牝馬Sで12着に敗れたが,その後ヴィクトリアマイル6着,エプソムC4着。一戦ごとに着順を上げて復調気配を見せている。1勝馬だがNHKマイルC2着の実績馬。前走は道悪に泣かされたが,良馬場なら差はない。
△1…レクレドールは昨年の覇者で,重賞2勝の実力馬。ここ2戦は精神面のもろさを露呈して大敗したが,3歳時にスイープトウショウを破り,昨年このレースでヘヴンリーロマンスに先着している。能力はG1級。復調していれば突き抜けてもおかしくない。
△2…チアフルスマイルは昨年このレースで最速の上がりをマークして3着に突っ込んだ。ここ2戦は馬場に脚を取られて力を出し切れずにいるが,開幕週の良馬場なら末脚がさく裂する。
△3…ブルーメンブラットはオークス以来3カ月ぶりの競馬。7戦して馬券対象から外れたのは不利のあった前走G1戦だけ。出走間隔は開いたが,軽量52キロなら大駆けが可能だ。