上位3着までに桜花賞への優先出走権が与えられるトライアル。95年は京都で行われたが過去10年のデータでレース傾向を見てみたい。
連対馬は3??2,2??1,2??3,2??5,2??1,11??2,1??3,5??1,4??1,1??3番人気の組み合わせで決着した。00年にジョーディシラオキが11番人気で逃げ切ったが,残る19頭は1??5番人気で占めている。馬連は前記00年に1万8280円と大きく荒れたが,9回は3けた配当5回を含めて2640円以内。牝馬限定戦でも波乱は起きていない。しかし,3着には1,4,1,3,5,13,11,3,2,2番人気が入線。00,01年に2けた人気馬が食い込んでおり,3連複・3連単では伏兵馬の台頭を警戒したい。
連対馬の前走は重賞9頭,オープン特別8頭,500万下1頭,新馬2頭。ステップは阪神JF(G1)組6連対,エルフィンS組5連対,紅梅S組3連対の順。連対馬20頭中17頭は芝をたたいて参戦。キャリアは2??5戦に15頭が集中している。関東馬VS関西馬は1対19。地元関西馬が関東馬を一蹴している。
◎エリモファイナルで勝負する。ディアデラノビアを物差しとすると,同馬は京都の芝1600M白梅賞を1分36秒5で快勝。その2週間後,同条件のこぶし賞をオリエントチャームが1秒7速い勝ち時計で後続ちぎった。さらに白梅賞で同馬をエリモファイナルがクビ差下している。これで当馬の能力がある程度推定できたといえよう。阪神JFは引っかかりながらも0秒5差。マイル経験済みという点も魅力。
○相手筆頭にオリエントチャーム。前走はゲートで頭を上げたところでスタートを切られたが,慌てず後方待機。道中折り合い直線で追い出すと後続に3馬身半差つけて快勝した。前々走出遅れた紅梅賞で本命馬とはクビ差。発馬互角なら重賞初制覇のチャンスはある。
▲ディアデラノビアは,新馬,500万下特別を連勝中。いずれも後方からの競馬で,初戦はラスト1ハロン11秒8で,2戦目が11秒4で追い上げた。直線勝負に懸けたとはいえ素晴らしい瞬発力を発揮した。勝ちタイムは目立たないが,相手なりに走れる器用さと勝負根性を秘めている。
△ハギノコマチはデビュー戦で2着に2馬身半差つけて快勝。勢いに乗って挑戦した阪神JFで0秒2差4着に健闘した。スタートで後手を踏む大きな不利がありながらも大崩れせず,素質の高さをアピールした。3カ月ぶりとなるが,能力的にはここでも十分戦える。
△休養を挟んで2戦2勝のエイシンテンダー。新馬は好位から差し切り,前走は一転4コーナー最後方から直線豪快に追い込んだ。今回は距離2ハロン延長となる初の1600Mで折り合いが気になるが,直線勝負の形に持ち込めれば上位争いに浮上する。
△アドマイヤメガミはエルフィンSで出遅れ,流れもスローで4着に敗れた。前走は強敵相手で,展開も向かずに力を出し切れなかったが,札幌のデビュー戦で後方待機から直線で2着を5馬身ちぎった。展開がはまれば大駆けが期待できる。