ここ4年の優勝馬は,ダンツフレーム(皐月賞2着,ダービー2着),タニノギムレット(皐月賞3着,ダービー1着),ウインクリューガー(NHKマイルC1着),シーキングザダイヤ(ニュージーランドT1着)。春G1戦線を占う意味で見逃せないレースとなっている。
過去10年,4??2,3??6,1??2,6??2,1??3,1??8,1??9,1??5,7??4,1??3番人気の組み合わせで決着した(95年は京都競馬場)。1番人気は6勝を挙げ勝率でトップに立っているが,2,3着はなく,4回は6,7,5,7着。勝つか着外を繰り返している。馬連(97年は未発売で枠連)は3けた配当4回,1000??3000円台5回と5650円。2着に人気薄が食い込んでいる割に人気サイドで収まる傾向を見せている。
連対馬20頭の前走は重賞11頭,オープン特別5頭,500万下,未勝利4頭。そこでの成績は重賞以外なら1着で,重賞組の11頭中9頭が5着以内。前哨戦で大敗している馬は減点対象になる。ステップは5連対のきさらぎ賞(G3)がトップだが,今年は同組の出走がなく,強調できる路線はない。
連対馬の脚質は逃げ4頭,先行11頭,差し5頭。追い込み一辺倒では苦しい。キャリア1,2戦で連対した馬はなく,戦績はすべて3戦以上。デビュー戦の圧勝で人気の予想されるビッグプラネットには気になるデータか。勝利数は1勝馬3連対,2勝馬12連対,3勝馬5連対となっている。
◎ロードマジェスティで勝負する。共同通信杯(G3)は強敵相手,距離1800Mも少し長かった。マイルは3戦して1,2,1着と底を見せておらず,2走前の勝ち時計1分33秒9は,朝日杯FS(G1)のマルカジークの走破タイムを0秒2上回っている。前走は1800M戦で0秒4遅れを取ったが,1600Mなら逆転できる。
○相手筆頭はそのマルカジーク。500万下を快勝後,暮れの朝日杯FSで0秒7差7着。G1で掲示板を外したが,今年2戦の重賞を連続3着して地力の高さを見せつけた。今週の栗東坂路で絶好の動きを見せ仕上がりも万全。重賞初制覇に態勢は整った。
▲ビッグプラネットはデビュー戦で後続を7馬身突き放して逃げ切った。キャリア1戦は気になるが,オークス馬ダイワエルシエーロの半弟という良血馬。新馬騎乗の武豊が進言してここに照準を合わせた。キャリア不足で単穴評価に留めたが,自信の参戦だけにあっさり勝たれても驚けない。
△前走若駒Sでインプレッションはリズムに乗れず1秒2差3着に敗れたが,2着とは2馬身差。勝ったディープインパクトが強すぎた。2走前で破った2,3着馬が次にオープン勝ち。能力はここでも互角,重賞でも上位に食い込む力を秘めている。
△エイシンヴァイデンはレコード決着の朝日杯FSで0秒6差7着。スタート直後に挟まれる不利が最後まで響き,スピード決着も向かなかったようだ。間隔が開いたのはマイナスだが,1600Mでオープン勝ち実績があり,能力的にはヒケを取らない。