過去10年,連対馬は2??3,1??3,1??4,5??1,2??9,1??9,14??7,1??4,1??2,1??2番人気の組み合わせで決着した。1番人気は6勝,2着1回と安定感では抜けている。馬連は人気薄のダービーレグノが優勝した01年に3万2230円馬券が飛び出し,99年に8590円と荒れたが,残る8回は3けた配当6回と1000??2000円台2回。時として波乱を起こしているが,全体としては平穏に収まっている。
ステップは朝日杯フューチュリティS(G1)組3連対,さざんかS組が2連対している一方で,01,02年は前走未勝利勝ち馬が制している。路線別や格は気にする材料ではない。キャリアは1戦で連対したのは1頭で,6勝以上で優勝した馬も1頭。連対馬75%は2??5戦の範囲に収まっている。牡馬は129頭で15連対,牝馬が11頭で5連対。牡馬が連対数でリードしているが,連対率は牝馬45.4%,牡馬11.6%。牝馬が牝馬を圧倒している。決め手は,逃げ2頭,先行7頭,差し7頭,追い込み4頭。外回りコースだけに後方待機組がやや有利になっている。
◎ライラプスが巻き返す。新馬を楽勝し,キャリア1戦で挑戦したデイリー杯2歳S(G2)で1馬身差2着。外から詰めたペールギュントに差されたが,並々ならぬ勝負根性を見せた。ただ1頭の牝馬だが,牝馬有利のデータの後押しは心強い。
○ディープサマーはたたき2戦目で臨んだ前走の朝日杯FSで6着。外枠不利の中山マイルの15番枠で0秒5差なら悲観する材料ではない。前々走の京都2歳Sは久々,一気に4ハロン距離延長で上がり33秒台をマークしている。末脚勝負には自信を持っている。
▲ペールギュントはここ2戦で2,3着に敗れているが,敗因ははっきりしている。東京スポーツ杯2歳S(G3)は包まれて動けないシーンがあり,朝日杯FSは逃げたストーミーカフェが2着に粘る先行有利の流れだった。京都外回りコースはデイリー杯2歳Sを制覇した舞台。末脚不発は考えられない。
△マイネルハーティーは朝日杯FSで4コーナー最後方から追い上げて0秒4差4着。追い込み馬に不利な流れで3着ペールギュントとはクビ差だった。前走長くいい脚を使ったように,前の止まる展開なら一気に首位戦線に浮上する。
△ヒカルバローロにも警戒が必要だ。ダート1200Mの前走でスタートでもたついたものの強引にハナを奪い,直線に入っても速力が衰えず,後続を6馬身離して圧勝した。過去10年,ダートをステップに連対したのは1頭だけだが,12頭の関西馬のなかに関東からただ1頭殴り込みをかけた。長距離輸送を承知の西下だけに連下には押さえたい。
△穴を出せばエレスサール。前走は先行3頭を前に見ながらレースを進め,直線アッサリと抜け出した。センスある競馬で,追ってからも力強い伸びを見せた。未勝利勝ちからの挑戦だが,展開さえ向けば大駆けが期待できる。