過去10年(02年は新潟開催),1??3番人気は5,3,3連対。上位人気馬は物足りない成績で,6??8番人気から5頭が連に絡んでいる。99,03年に馬連で万馬券決着となったが,8回は4000円以内で収まっている。
連対馬の20頭中18頭は夏のローカル遠征組で,残る2頭はG1組(ダービー,安田記念)。ステップは関屋記念組が最多の5連対で,好相性を示している。
世代別の連対頭数は,3歳馬2頭(連対率18.2%),4歳馬6頭(同24.0%),5歳馬7頭(同16.3%),6歳馬4頭(同18.2%),7歳上馬1頭(同6.7%)。7連対で5歳馬がトップだが,率で4歳馬が他世代を大きくリードしている。
トップハンデ馬は延べ17頭出走して,1着3回,2着3回。6連対はぱっとしない数字だが,10年で6年連対の実績なら軽視できない。牡馬VS牝馬は18対2。牝馬は苦戦している。
◎…マイネルモルゲンの関越Sは5カ月ぶりで体重10キロ増。直線のたたき合いこそ敗れたものの,勝ち馬とはクビ,ハナ,ハナ差の4着だった。昨年の覇者で,中山のマイル重賞2勝のコース巧者。一度使った上積みも大きく,連覇へ態勢は整った。
○…前走フォーカルポイントは2000Mのゆるいペースにかかって,直線の粘りを欠いた。中間の追い切りは軽めだったが,中1週だけに心配する必要はない。1600Mに距離が変われば折り合いに不安はなく,今度は末脚がさく裂する。
▲…1年2カ月ぶりの前走でコスモサンビームは,レース中2番目に速い上がりである33秒1をマークして0秒7差5着。皐月賞4着,NHKマイルC2着の地力を見せた。久々をたたいて急上昇。流れに乗れば突き抜ける能力を秘めている。
△…マイネルソロモンは昨年このレースで3着に健闘した。前走は発熱明けで重め残り。スタートでも出遅れて12着に敗れた。昨秋スワンS2着,マイルCS4着。体さえ絞れていれば差はない。
△…アイルラヴァゲインはNHKマイルC3着。3勝はすべて短距離で挙げたが,持ち時計からは距離が延びても十分に対応可能だ。4カ月ぶりの実戦のため評価を下げたが,上位争いに加わる力量は備えている。
△…ウインラディウスは最近1400Mに良績が集中しているが,ベストは末脚をフルに生かせるマイル戦。58キロは気になる材料だが,10番枠から道中脚を溜めて外から追い込めばチャンスはある。