ダート1800Mに変わりはないが,今年と同条件の別定戦で行われたのは過去5回でわずか1回(01年)。データはあくまでも参考程度に留めておきたい。
連対馬は2??4,2??1,1??4,1??5,2??6番人の組み合わせで決まった。馬連は2700円,350円,1510円,3390円,4890円。毎年1,2番人気のどちらかが連対し,中波乱止まりとなっている。
連対馬の前走は準オープン7頭,1000万下(旧900万下を含む)3頭。そこでの成績は準オープン組は1??9着で前走着順に関係なく巻き返しているが,1000万下組は勝っていることが連対への条件となっている。連対10頭中9頭は当レースと同じダート1800Mを使われて出走。ステップは4連対のアクアマリンS組,次いで3連対の内外タイムス組の順。ただ,今年は最多連対のアクアマリンSが芝マイル戦で行われたため,同組からの参戦はない。
年齢別は4??7歳上馬が17,27,12,12と出走して5,4,1,0連対。4歳馬が世代をリードしている。牡馬は54頭で14連対(13.0%),牝馬が14頭(21.4%)で3連対。出走頭数の少ない牝馬が,連対率で牡馬を上回っている。
◎…4歳牝馬のヤマニンアラバスタで勝負する。昨秋の秋華賞(G1)で0秒9差,エリザベス女王杯(G1)でも0秒7差。重賞級の能力がありながら,ここ2戦の準オープンで4,5着。芝では自己条件すら勝てずにいるが,ダートに替われば決め手の甘さがカバーできる。
○…相手はタイラントシチー。暮れから1000万下を2連勝,素質馬がようやく本格化した。間隔が開き,昇級初戦となるが,中山のダート1800Mは6戦,2勝,2着3回。得意の舞台,勢いに乗って3連勝があっても不思議はない。
▲…休養明けを2度使われたグランドハリケーンが,本来のデキを取り戻した。昨秋,東京で1000万下を勝ち,その勢いで武蔵野S(G3)で0秒8差と健闘した。前走はスローで末脚を生かし切れなかったが,上記2頭をまとめて破る能力を秘めている。
△…ダンツエナジーは5カ月ぶりの前々走で,直線の競り合いを制してクビ差1着。昇級初戦の前走はマイペースで逃げたが,後続に早目に交わされる展開で馬群に沈んだ。もともと準オープンで連対していた実績馬。同型馬をさばき切れば,あっといわせるシーンは十分ある。
△…休養を挟んでメジロオーエンは1000万下を2連勝。追い込み馬で展開に注文がつくが,末脚は準オープンでも十分通じる。昇級初戦となるが,中山のダート1800Mは4戦して3勝。適距離だけに軽視はできない。
△…前走ハギノベルテンポは昇級初戦,前の止まらないスローの流れので5着と掲示板を確保した。ダート1800Mは初体験になるが,1700Mで1勝,2着2回。しかもクラス2戦目とあって展開ひとつで上位戦線に浮上できる。