上位1??3着馬が皐月賞へ優先出走できるトライアル。過去10年のデータでレース傾向を探ってみたい。
連対馬は1??2,2??3,3??4,2??3,2??1,1??4,1??2,4??2,2??4,2??3番人気の組み合わせで1,2着した。連対馬はすべて4番人気以内。上位人気馬が人気に応えているが,特に2番人気は5勝,2着3回と大活躍している。馬連は3けた配当5回(01年は枠連),1000円台3回,2000円台1回と3100円と平穏に収まっている。ただ3着を見ると,8,1,5,1,4,2,4,7,7,6番人気が入線。人気薄馬の食い込みが目立ち,3連複,3連単では波乱を視野に入れた馬券検討が必要だ。
連対馬の前走は重賞12頭,オープン特別4頭,500万下4頭。そこでの成績は02年に4着から巻き返したバランスオブゲームを除くと,19頭すべてが1,2着馬。前哨戦で連を外した馬は減点対象になる。路線別は朝日杯FS(G1)4連対,ラジオたんぱ杯2歳S(G3)・きさらぎ賞(G3)が3連対で並んでいるが,今年は朝日杯FS組のみの出走となった。
勝利数別は1??3勝以上馬が29,70,22頭出走して,1,13,6連対。1勝馬は明らかに力不足で,2勝以上馬を狙いたい。キャリアは2??7戦以上馬が2,10,3,1,1,3連対。所属別は関西馬14連対,関東馬5連対,地方馬1連対となっている。
◎2歳王者マイネルレコルトが関西馬を迎え撃つ。5戦4勝の実績はやはり光るものがある。出遅れた京王杯2歳S5着以外は危なげない勝利で,前走の朝日杯フューチュリティSも自分から勝ちに行ってのレコードV。間隔は開いたが調教で好時計を連発して久々の心配は全くない。皐月賞と同じ舞台で勝利を収めてG1へ王手をかける。
○ディープインパクトは新馬,若駒Sと圧倒的な強さで連勝した。初戦は4馬身差,前走もとても届くとは思われない位置から5馬身差をつけた。いずれも上がり33秒台と次元の違う末脚で圧勝した。本命馬と甲乙付けがたい資質を秘めている。
▲2強に割って入ればブレーヴハート。ここまで2勝,2着1回。3戦はいずれもダートだが,2勝はともに大楽勝だった。母は仏オークス馬カーリングで,半兄に快速馬ローエングリンがいる良血馬。初芝でも大駆けがあっても驚けない。
△アドマイヤジャパンも怖い1頭。デビュー戦で2着を2馬身突き放して圧勝。続くラジオたんぱ杯2歳Sは出遅れて3着に敗れたが,前走は道悪の京成杯(G3)で直線一気の差し切りを決めた。中山の2000Mを経験済み,良馬場でも末脚は互角だ。
△ニシノドコマデモは共同通信杯(G3)は出遅れてまったく競馬にならなかった。未勝利,いちょうSと連勝。東京スポーツ杯2歳S(G3)で前が詰まる不利がありながら,1馬身+クビ差3着まで迫った。たたいた効果と距離延長でどこまで上位勢を苦しめるか。