過去10年,連対馬は2??6,1??4,3??5,1??5,1??3,3??1,2??3,8??4,1??3,2??3番人気の組み合わせで決まった。上位3番人気以内で連対馬の7割を占め,伏兵馬の出番は少ない。馬連は3けた配当5回,1000??3000円台4回と6870円。万馬券が飛び出すなどの波乱決着なく,ここ2年の馬単も950円,1090円。無理な穴狙いは得策ではない。
連対馬の前走は重賞組16頭,準オープン組3頭,1000万下組1頭。重賞組は前哨戦の成績に関係なく巻き返しているが,準オープン以下は1着が連対条件となっている。路線別は5連対の中山金杯(G3),2連対のステイヤーズS(G2),冬至Sなどが有力。年齢別は4??8歳上馬が31,26,27,23,6頭で争い,6,9,4,1,0連対。5歳馬が連対頭数,率で世代をリードしている。
◎前走のユキノサンロイヤルは直線馬群をさばけず脚を余して3着。スムーズな流れなら2着はあった脚色だった。暮れの有馬記念(G1)ではゼンノロブロイの1秒差に健闘しており,ベテラン岡部騎手で連闘のここは勝負と見た。
○相手はクラフトワーク。休養明けの前走,中山金杯は中団で脚をためて直線内から鮮やかに抜け出した。久々を感じさせない力強い競馬で,素質の高さを改めて見せつけた。今回も前走と同じ57キロ,相手に恵まれただけに重賞3連覇も夢ではない。
▲エアシェイディは前途洋々の明け4歳馬。まだ6戦3勝と完成途上だが,前走の京阪杯(G3)は3着に頑張った。キャリアの差で敗れたが,ここ2戦の上がりはいずれも33秒台。末脚勝負になれば上位争いに加わることは間違いない。
△グラスポジションは前々走アルゼンチン共和国杯(G2)で10着。2走ボケが出て凡走したか。前走ステイヤーズSでは直線鋭く伸びて2着まで追い込んだ。気性的に当てにできない面はあるが,重賞級の地力を秘めている。
△キーボランチは中山金杯で3着に突っ込んできた。切れる脚がなく目立たないが,長くいい脚を使えるタイプで距離延長は好材料だ。2走前冬至Sの中山芝2200Mでピサノクウカイとクビ差2着の接戦を繰り広げた。別定で前走より4キロ増の57キロは厳しいが,混戦になればチャンスはある。
△穴を出せばタイガーカフェ。まだ条件の身だが,皐月賞2着馬。前走も勝負どころから早めに動いて3着,キーボランチとはハナ差だった。スローペースで決め手を欠くレースが続いているが,展開ひとつで上位戦線に浮上できる。