97年に重賞に昇格後の8回のデータでレース傾向を見てみたい。
連対馬は1??4,2??8,1??5,7??1,6??1,1??2,2??6,1??2番人気の組み合わせで決着した。1番人気は6連対,2番人気も4連対と好調。1,2番人気がそろって連から消えた年はない。98年に馬連6190円と荒れたが,残る7回は3けた配当2回と1000円台5回。ハンデ戦のここ2年もトップハンデ馬が順当に勝利を収めており,大きく荒れる可能性は低い。
連対馬の前走は重賞(地方交流レースを含む)9頭,オープン特別5頭,条件2頭。路線別はスプリンターズS(G1),根岸S(G3),ギャラクシーS,摩耶Sなどが2連対。年齢別は4??8歳上馬が6,5,2,2,1連対。4,5歳の争いとなっている。牡馬は102頭で14連対,牝馬は18頭で2連対。パワー優先のダート戦で,牝馬は苦戦している。
◎メイショウボーラーは昨春,皐月賞(G1)3着,NHKマイルC(G1)3着で,古馬に挑戦の安田記念(G1)で0秒8差。秋に入ってもマイルCS(G1)で0秒9差と頂点レースで好成績を残してきた。デビュー以来初のダート戦となるが,調教駆けするタイプで,父タイキシャトルはダートで3戦3勝。芝G1で勝ち切れずに足踏みしていた素質馬が,ダートで一変する可能性は十分ある。
○相手はアグネスウイング。昨秋,3連勝の勢いで格上シリウスS(G3)に挑戦して鮮やかな差し切りを見せ,大井のJBCスプリント(交流G1)2着で力量上位を裏付けた。好位で折り合い,終いもきっちりと伸びている。2カ月ぶりでも4勝を挙げているダート1200Mなら力を出し切れる。
▲サミーミラクルは休養を挟んで目下3連勝。前走は前が開くのを待つ余裕を見せて直線突き抜けた。準オープンを勝ったばかりでもレースに幅があるし,ハンデ55キロも魅力。上位2頭をまとめて負かすスピードを秘めている。
△ヒカルジルコニアは前走大井の交流G1で7着に敗れたが,ダート1200Mは7勝,2着3回の実績馬。57キロのハンデは見込まれたが,速力は互角。好位に取り付ければ上位進出が可能だ。
△ナムラビッグタイムもここが初ダートとなる。昨年ファルコンS(G3)3着,札幌日刊スポーツ杯(オープン)の2着があるが,秋以降は先行して粘りを欠いており,結果を出せずにいる。芝→ダートで決め手の甘さをカバーできれば上位争いも可能。
△穴を出せばブイヤマト。半年振りになるが休養前に51キロの軽量で同距離のオープン特別を快勝した。6歳馬で大きな上がり目は期待できないが,短距離は得意。重賞初挑戦でも53キロなら大駆けがあっても不思議はない。