過去10年(96,02年は東京競馬場),1??3番人気は6,4,1連対と低調で,代わりに8番人気以下から6頭が連に絡んでいる中山金杯。馬連は3けた配当が2回,1000??4000円台4回,7000円台1回と万馬券が3回。10回中8回まで1,2番人気が連に絡んでいるが,伏兵馬の台頭も多く波乱含みのハンデ重賞となっている。
連対馬の前走は重賞8頭,オープン特別8頭,準オープン4頭。重賞組の内3頭は2けた着順から巻き返している。路線別はディセンバーSが4連対でトップ,2連対で鳴尾記念(G3),キャピタルS,愛知杯(G3)などが続いている。
トップハンデ馬はのべ14頭出走して3連対で,ここ5年の最高成績も3着止まり。ハンデ頭はアテにできない。年齢別は,4??7歳上馬が32,43,41,34頭出走して,8,5,6,1連対。連対数,率で明け4歳馬がリードしている。牡馬は135頭で18連対,牝馬が15頭で2連対。出走チャンスの少ない牝馬は連対数で水を開けられているが,率は全く互角となっている。
◎5歳牝馬のマイネヌーヴェルはターコイズSで,発馬のタイミングが合わず後方からの競馬。勝負どころから一気にまくって行ったが,直線で前が狭くなりブレーキをかけるロス。結果,脚を余して悔しい3着に敗れた。中山の芝は3勝,3着2回。すべて馬券対象になっている相性のいい舞台。軽ハンデ53キロを生かして直線一気を決める。
○相手はカナハラドラゴン。昨年暮れのディセンバーSで大外から直線見事差し切った。全8勝中4勝を中山で挙げているコース巧者で,芝2000Mでも4勝をマークしている。前走より0.5キロ減のハンデも恵まれた。
▲エルカミーノはたたき3戦目の走りごろ。夏を休養に当てて,ここ2戦のオープン特別で9,4着と成績を上げてきている。昨年は54キロで4着だったが,今年は1キロ減で53キロ。2000Mもベストの距離で,中山では安定した成績を残している。流れひとつで大駆けが期待できる。
△5カ月ぶりとなるクラフトワーク。半兄クラフトマンシップ同様にハンデキャップホースのイメージが強いが,3歳時のすみれSでリンカーンの半馬身差2着に健闘し,あのゼンノロブロイに先着を果たしている。久々で評価を下げたが,底力は一番だ。
△単騎逃げだと実にしぶといのがメジロマントル。前走福島記念(G3)も注文どうりハナに立って平均ペースに持ち込んでゴール前まで粘り,昨秋の朝日チャレンジC(G3)でもスズカマンボのハナ差2着に頑張った。中山に実績はないが大駆けを警戒したい。
△昨年の覇者アサカディフィートの取捨が微妙。使われながら調子を上げて,前走鳴尾記念でも出遅れを克服し0秒6差5着と掲示板を確保。実績のある中山で連覇を狙ってきたが,7歳馬の連対は10年前の1回だけ。データからは抑えが妥当だろう。