別定戦で行われた過去9回,連対馬は1??8,6??3,1??2,11??9,1??12,5??7,4??7,1??3,3??2番人気の組み合わせで決着した。1??3番人気が連対の半数を占めているが,6番人気以下からも7頭が連対。99年に馬連3万馬券が飛び出し,5000円以上の配当も3回と波乱傾向を見せている。
連対馬のステップは重賞10頭,オープン特別6頭,準オープン2頭。準オープンの2頭はいずれも前走1着だったが,16頭は成績に関係なく巻き返している。路線別は京王杯スプリングC(G2)組と新潟大賞典(G3)組がそれぞれ3連対。
年齢別は4??7歳上馬が57,40,25,27頭出走して7,7,1,3連対。4,5歳馬が優秀な成績を残している。牡馬VS牝馬は18対0。牝馬は苦戦だ。
◎…スズノマーチは新潟大賞典で6着に敗れたが,着差はわずか0秒3。3歳時はクラシックに出走し,弥生賞(G2)2着の実績もある。再度のオープン入りまで時間を要したが,前々走のエイプリルS勝ちで素質馬がようやく本格化した。渋った馬場に問題はなく,重賞初制覇のチャンスと見た。
○…エリモマキシムは新潟大賞典で,クビ,アタマ,半馬身差の4着。道中は最後方に置かれ,4コーナーから大外に出して0秒2差までよく追い込んだ。昨秋,京都外回りの1800Mで準オープンとオープン特別を連勝した実績から距離短縮は好材料。直線の長い東京コースも歓迎だ。
▲…カンファーベストは新潟大賞典で2着。勝ち馬とは2.5キロのハンデ差があってクビ差遅れたが,休養明けを2度たたかれ完全に復活した。朝日チャレンジC(G3)を勝ち,大阪杯(G2)でネオユニヴァースにアタマ+1馬身差3着の実力馬。道悪にも不安なく,別定で斤量が軽くなるのも有利だ。
△…実績一番はサイレントディール。G3・2勝で,ダービー4着,ダートG1で2着。道悪もOKで人気を集めそうだが,気性的にアテにできない面がある。ベストの1800Mだけに勝たれても仕方のない力量馬だが,今回は連下の評価とした。
△…ダイワレイダースは2歳時に新馬,芙蓉Sを連勝した。素質馬の快勝にクラシック候補の声も上がったが,体質が弱く休み休みの競馬で出世が遅れていた。今年2月に準オープンをようやく勝ち上がって今回G3に挑戦する。4カ月ぶりだが,キャリアの浅い素質馬だけに大駆けに警戒したい。
△…グランリーオは安田記念(G1)で除外になって,ここへ回ってきた。前走の東京芝1400で後続を3馬身もちぎってレコードV。目下2連勝で勢いに乗っている。3歳時に1800Mを勝っているので距離延長に問題はないが,前走の反動が気になり,抑えまでとした。