01年に11月開催からこの時期に日程変更され,フェブラリーS(G1)の前哨戦として見逃せない一戦となった。03年は中山のダート1200Mで行われたが,ここでは過去4回のデータを参考にレース傾向を見てみたい。
13,14,16,15頭立てにて行われ,連対馬は8??3,6??5,2??1,7??10番人気の組み合わせで決着。1??3番人気はいずれも1連対と不振で,代わりに6番人気以下から4頭が連に絡んでいる。一昨年は2??1番人気のワンツーで馬連490円と堅く収まったが,3回は4850円,4380円,1万7560円。波乱傾向を示している。
連対馬の前走は重賞7頭,準オープン1頭。そこでの成績は2,2,9,1,1,3,6着と1着。重賞組は前走成績に関係なく巻き返している。
路線別は4連対のガーネットS組(G3・ダート1200M)が優秀で,3着も2回。1ハロン距離は短いが,ガーネットS組がこのレースへの重要なステップになっている。
年齢別は4??8歳上馬が18,11,13,13,3頭出走して,1,3,3,1,0連対。5歳馬と6歳馬が連対数で並んでいるが,率で5歳馬が一歩リードしている。牡馬49頭と牝馬9頭で争い,8対0。牝馬は苦戦している。関東馬は26頭出走し2連対,関西馬は32頭で6連対。関西馬が関東馬を圧倒している。
◎ダート初挑戦のアドマイヤマックスを狙い撃ちする。一昨年の安田記念(G1)2着,香港マイル(国際G1)4着は,ダートに新天地を求めて前走ガーネットSを圧勝したメイショウボーラーより実績で上回っている。東京は重賞2勝を挙げている舞台。坂路の動きや走法からダートに不安はなく,突き抜けるシーンは十分ある。
○初ダートの前走ガーネットSでメイショウボーラーは2番手で折り合い,直線を迎えると後続の追撃を許さず3馬身突き放した。前半33秒台のハイペースを追走して,二枚腰の粘りを見せた。皐月賞,NHKマイルCでG1・3着の実績。1400Mも十分守備範囲だ。
▲ジャパンCダート(G1)5着のトップオブワールドも怖い。前走強敵相手の国際舞台でもまれながらも,最後までしっかりと伸びて掲示板を確保した。ベストはユニコーンS(G3)勝ちのマイルだろうが,これから成長する明け4歳馬。この距離でも能力をそがれることはない。
△カフェオリンポスは昨夏に交流G1のジャパンダートダービー(大井)を圧勝している。ダートは9戦して4勝,2着3回。着を外した2回の敗因はいずれも出遅れ。重量58キロは気になるが,ダートで底を見せていない魅力は大きい。
△準オープン圧勝の勢いでサミーミラクルは前走重賞に初挑戦して3着。中団待機で追い上げたが昇級戦のペースが厳しく,1番人気に応えられなかった。ダート1400Mは6戦して4勝の得意の距離。クラス2戦目で一変しても驚けない。
△エコルプレイスは前走ギャラクシーSで道中抜群の手応え。勝負どころから先頭に立ってそのまま逃げ切りを狙ったが,早仕掛けがたたったかゴール前でクビ差され2着に惜敗した。東京は同距離の欅SをレコードVで決めた舞台。成績にムラはあるが,上位争いに加わるスピードを秘めている。