新コースで行われた過去4回,連対馬は1??3,2??1,3??7,3??1番人気の組み合わせで決まり,馬連配当は1180円,1240円,5740円,870円。2番人気はいまいちの成績だが,極端な伏兵馬の台頭はなく比較的平穏に収まっている。ただ,3着を見てみると10,9,8,6番人気が入線して,過去3回の3連複は1万2740円,3万3340円,2810円。波乱度は高い。
連対馬の前走は重賞6頭と1600万下,1000万下各1頭。そこでの成績は重賞組が15,3,6,2,5,10着で,条件組は1,1着。重賞組は前走着順に関係なく連対しているが,条件級は前哨戦を勝っていることが連対への条件となっている。ステップで強調する路線はないが,連対馬の8頭中7頭が7??8月に1度は出走していた。
年齢別は3??7歳上馬が2,6,14,21,15頭出走して0,1,4,3,0連対。5歳馬が一歩リードしている。関東馬は35頭で2着3回,関西馬が23頭で4勝,2着1回。関西馬が4連勝中で,関東馬は苦戦している。
トップハンデ馬は59キロ,58.5キロ,57キロ,58キロの重量で4,7,13,8着。一方,最軽量馬は51キロ,51キロ,48キロ,51キロで,8着,1・9・12・14着,17着,4・12・13着の成績。ハンデ頭,最軽量馬ともアテにならず,連対馬の大半は54??56キロの中間ハンデだった。
◎…アグネスシラヌイは小倉記念で5着。前走はオープン入りで決め手の差が出たというよりは,小回りコースで力を出し切れない印象が強かった。2走前にこの舞台で準オープンの天の川Sを快勝。2000Mも4勝,2着2回の実績。得意の距離で巻き返す。
○…3カ月ぶりの前走でヤマニンアラバスタは佐渡特別(1000万下)を快勝した。もともとはフラワーC(G3)2着,オークス(G1)3着の実績。勝って当然の力量馬だ。叩き2戦目で状態アップが見込め,軽量52キロならあっさり勝っても不思議はない。
▲…フォーカルポイントは前走朱鷺Sで頭差2着。ゴール前の叩き合いでは敗れたが,復調への確かな手応えをつかんだ。京成杯であのキングカメハメハを破っている素質馬。G3を勝ち切る潜在能力を秘めている。
△…ダイワレイダースは叩き2戦目の前走で七夕賞を制した。荒れた馬場が味方したとしても,直線の脚は際立っていた。デビュー当時からクラシック候補と騒がれていたが,体質の弱さが出世を阻んでいた。57キロの重量でも警戒が必要だ。
△…七夕賞でグラスボンバーは1馬身半差の3着。オープンでも十分戦えることを証明した。2000Mは前走のみで,新潟コースも5戦して連対なし。実績のない分評価を下げたが,流れひとつで連下に食い込める地力を備えている。
△…ヴィータローザは強敵相手に善戦を続けている。前走の北九州記念は5着に敗れたが,3走前の金鯱賞(G2)でタップダンスシチーの0秒4差の2着と実績では引けを取らない。ただ57.5キロのトップハンデは気になる材料。今回は押さえに回した。