左回りコースに改修された過去4回,レースは9,14,16,15頭立て。連対馬は4??8,1??9,8??4,1??10番人気の組み合わせで決着した。1番人気は2勝とまずまずの成績を残しているが,人気薄馬が毎年連に食い込んで,馬連配当は5150円,3530円,1万2420円,3040円。一筋縄では収まらない傾向を見せている。なお,1番人気は連を外したとはいえいずれも3着は確保しており,3連複の軸としての信頼度は高い。
連対馬の前走は重賞3頭,オープン特別5頭。路線別はNSTオープンが最多の3連対で,そこでの成績は1,11,5着となっている。出走間隔は中1??3週6頭,2カ月と1年5カ月がそれぞれ1頭。夏場順調に使われてきた馬を上位視したい。
年齢別は3??8歳上馬が2,8,16,12,11,5頭出走して,それぞれ0,2,3,1,2,0連対。3,8歳上馬は苦戦している。
牡馬は45頭で7連対,牝馬は9頭で1連対。夏に強い牝馬だが,目立った活躍は見せていない。
関東馬34頭と関西馬20頭で争い5対3で,連対率はそれぞれ14.7%,15%。連対数で関東馬が一歩リードしているが,率で関西馬が逆転している。
◎…前走マヤノシャドーは後方でじっくり脚をためて直線勝負。内で馬群に包まれそうになったが,外に出すと1頭際立った脚で0秒3差の4着まで追い込んだ。オープンでのメドが立ち,たたき2戦目。小倉3勝,京都2勝の平坦巧者が重賞初Vを果たす。
○…ケイアイガードはラジオたんぱ賞を勝っている実力馬。前走はやや重の発表以上に水を含んだ馬場に末脚を封じられて,不完全燃焼のレースだった。休養明けの前々走,米子Sでは33秒3の上がりで豪快に差し切った。マイルは合うし,新潟も歓迎。良馬場で巻き返す。
▲…重賞2勝馬のウィンラディウスが格では一枚抜けている。NSTオープンは後方から最内を突いて,一気に前を捕らえた。58キロの重量を背負っていたが重賞ウイナーの底力を見せつけた。東京新聞杯(G3)勝ちしているようにマイルがベストであり,秋G1に向けて無様なレースは見せられない。
△…ダイワメジャーは前々走でノドの手術と久々を克服して,ダービー卿CT(G3)を快勝した。前走の安田記念(G1)では5カ月ぶりに好走した反動が出たか8着。掲示板を外したものの0秒5差なら悲観する内容ではない。依然,気性難は気になるが,G1ウイナーの地力は軽視できない。
△…サイドワインダーは前走北九州記念(G3)でレース最速の上がりでも届かず3着。直線が短く,開幕週の止まらない馬場も影響した。重賞2勝馬で,03年のマイルCSで1番人気に推された実力馬。得意のマイル,直線659Mと反撃への条件は整った。
△…マイネサマンサは前走ダイワエルシエーロに逃げ切られて0秒3差の2着。勝ち馬には離されたが3着に4馬身差をつけた。デビューから3連勝した素質馬で,秋華賞(G1)でも逃げて5着。展開が向けば粘り込みが期待できる。