今週から舞台が函館,福島,阪神の3競馬場に移り,サマーシリーズが開幕する。ディープインパクトの「衝撃の2冠」の余韻の冷めやらぬ中,早くも来年のダービーを目指す馬による新馬戦が全国で一斉にスタートする。
さて,福島の開幕週の土曜メーンは1000万下・さくらんぼ特別だ。
過去3回は芝1800M(ハンデ),芝1200M(ハンデ),芝1200M(別定)で,14,16,11頭立てで行われた。1??3着馬は4??1??8,3??13??14,2??5??4番人気の順でゴール。馬連3けた配当はなく,1040円,1万1030円,2360円。上位人気馬の成績はパッとせず,波乱ムードが漂っている。
連対馬の前走は1000万下4頭,準オープンとオープン各1頭。そこでの成績は,オープンからの1頭(13着)を除くと2??7着で,大敗馬の巻き返しは難しい。なお,データが3回と少ないこともあるが,同一路線からの参戦馬はいない。
年齢別は3??7歳上馬が3,11,14,10,3頭出走して,0,2,2,1,1連対。3歳馬は苦戦している。
◎…降級馬ギミーシェルターを狙い撃ちにする。前走はレコードの逃げを2番手から追走したが,昇級戦の厳しい流れで13着に敗れた。今回は前々走で逃げ切った時と同じ1000万下。開幕週の高速馬場,小回り平坦コースならスピードで押し切れる。
○…ローランジェネルーは昨秋の準オープンで2着入線した実績馬。今年は5走して未だ掲示板に届いていないが,着差が0秒2,0秒3と僅差だったのが2回あった。あとひと押しが効かず勝ち切れないが,準オープン→1000万下へ降級した今回は勝機十分だ。
▲…ウェディングバレーは3歳時に桜花賞まで駒を進めた力量馬。体質の弱さから休み休みの競馬が続いているが,パンとすればもっと出世していい素質馬。4カ月ぶりとなるが,休養前に準オープンで健闘していた戦績から能力はここでも足りる。
△…3歳馬のマイネルアルビオンは前走3歳オープンの葵Sで2着同着。古馬に初挑戦となるが,福島はデビュー戦を勝ったゲンのいい舞台。負担重量は54キロ。古馬との3キロ差を生かし切れば,上位争いに食い込める。
△…マルブツスピーディは前走500万下で2着を2馬身半ちぎって圧勝した。同馬も3歳で古馬と3キロ差の54キロ。力関係が問題となるが,まだキャリア6戦で2勝,2着3回と底を見せていない。これから伸びる素材で警戒が必要だ。
△…前走ダリオはここ福島で馬群をさばき切れず9着。不完全燃焼の競馬に終わったが,前々走の中山でレース唯一の33秒台の上がりをマークした。平坦小回りコースで瞬発力を全開できるタイプ。混戦で浮上する。