同条件で行われた過去8年,連対馬は2??14,9??5,6??10,14??7,9??14,4??3,1??11,2??1番人気の組み合わせで決まった。1番人気は2連対と不振だが,ここ2年連続で連に絡んでいる。しかし,連対馬の半数は2けた人気馬5頭を含む6番人気以下の人気薄。伏兵馬の食い込みを警戒したい。
馬連は97年から5年連続の万馬券決着で,その後3回が3610円,8750円,950円。昨年こそ上位人気同士の組み合わせで堅く収まったが,馬単は2280円を付けた。穴党には楽しみなレースとなっている。
連対馬の前走は重賞組7頭,オープン特別組7頭,条件組2頭。路線別では6連対の巴賞組がトップで,その成績は9,9,7,8,3,6着。同レース上位組の連対は少なく,「巴賞凡走→函館記念連対」が函館記念の波乱パターン。ただ,ここ4年は巴賞1着馬の出走自体がなく,今年優勝のエリモハリアーには当てはまらないか。
年齢別は3??7歳上馬が0,3,9,3,1連対。5歳馬が世代をリードしている。トップハンデ馬は1,4,8,5,8,13,1,10着。ハンデ頭はアテにならない。牡馬VS牝馬は109頭と14頭で争い,13対3。連対数で牡馬が勝っているが,率で牝馬が逆転している。
◎…前走タイガーカフェは勝負どころで前が壁になり,直線も大外を回るコースロス。それでも0秒5差の5着まで追い込んだ。格下でも相手なりに走るしぶといタイプ。昨年4着(0秒2差)のうっ憤を晴らすチャンスだ。
○…エリモハリアーは前走道悪に恵まれたとはいえ,直線の末脚は1頭際立っていた。スピード決着では不安を残すが,2開催目を迎えた函館の芝コースはかなり傷んでいる。時計がかかるようなら連勝のチャンスだ。
▲…エアセレソンは巴賞で好位追走。楽な手応えで直線抜け出す構えを見せたが,伸び切れずに4着に敗れた。道悪でいつもの決め手を発揮できなかった感。距離延長は歓迎で,良馬場ならV争いの一角を構成する。
△…グランリーオも前走不良馬場に末脚を封じられた。前々走のエプソムCは逃げてゴール前までしぶとく粘り,スズノマーチのクビ差2着に好走した。2000Mはやや長い気もするが,小回り平坦コースだけになだれ込むチャンスもありそうだ。
△…ワイルドスナイパーは昨年の3着馬。函館は7戦して,3勝,2着3回,3着1回と抜群の相性を見せている。前走1000万下を勝ち上がったばかりだが,着差以上に強いレース内容だった。重量が57キロから53キロ。格上挑戦でも軽ハンデを生かし切れば大駆けが期待できる。
△…ウイングランツは54キロを背負った目黒記念で2着に食い込んだ。後方待機で直線勝負にかけてオペラシチーのクビ差まで迫った。ここは2カ月ぶりで,ベストは左回りの長距離戦。久々で割り引いたが能力は互角だ。