函館で行われていたシーサイドSが96年に重賞に昇格。翌年,エルムSと改称されて舞台も札幌に移った。
過去9年,連対馬は7??5,2??1,2??4,2??1,4??7,1??4,1??4,1??6,6??1番人気の順で1,2着した。馬連は3けた配当4回,1000??3000円3回と4500円,8070円。1,2番人気がそろって連から外れた96,00年に波乱となったが,大半は人気サイドで収まっている。
連対馬の前走は重賞7頭,オープン特別8頭,1600万下2頭。成績は1??3着馬14頭と4着が2頭,11,15着馬が各1頭。前哨戦で馬券対象になっていることが連対への理想条件となっている。全馬ダートをたたいての出走で,1600??1800Mの範囲に14頭が集中している。
路線別はマリーンS組(96年はタイムス杯が該当)が8連対。そこでの成績は4,2,1,3,1,1,1,1着。マリーンSの優勝馬が活躍しているが,この5年間に限ると1,1,9,4,2着。2頭が着外に敗れている。
年齢別は3??7歳上馬が8,27,30,30,17頭出走して,それぞれ1,6,7,3,1連対。連対率は5,4,3,6,7歳馬上の順となっている。
◎…前走の大井競馬でドンクールは勝ったカネヒキリを追いかける形になり,道中も外々を回るロス。それでも5着と掲示板を確保した。デビューからダートで堂々の5連勝を飾り,前々走ユニコーンSでも3着と底を見せていない。伸び盛りの3歳馬。初の古馬との対戦でもヒケを取らない。
○…ハードクリスタルはオープン特別のマリーンSで直線一気の差し切り勝ち。セオリー通りに休養明け3戦目の前走で,後続を2馬身半ちぎって見せた。ダート1700Mは12戦して5勝,2着4回。昨年9月に札幌でも圧勝した実績がある。重賞初Vのチャンスは十分ある。
▲…エドモンダンテスは前走の小倉で2番手から抜け出してレコードV。この距離で5勝目を挙げた。もともと夏に走る馬で,昨年のこの時期に3連勝を果たしている。完全な夏馬。勢いに乗って上位2頭をまとめて差し切っても不思議はない。
△…7カ月ぶりの前走でカイトヒルウインドは6着。久々でも馬体がすっきりと見えたが,体重6キロ増が直線で微妙に響いたか。昨年はこのレースにぶっつけで出走して5着したが,今年はたたき2戦目。オープン特別2勝の実績馬だけに軽視は禁物だ。
△…マルブツトップはマリーンSで2着。対抗評価のハードクリスタルに2馬身半置かれ完敗した形だが,直線内から伸びていったんは先頭を奪った。ダート1700Mは5戦して3勝,2着1回と好成績。仕掛けどころ次第で上位戦線に浮上できる。
△…5カ月ぶりでもジンクライシスは軽視できない。昨年のジャパンCダート3着はここでも胸を張れる成績。今年3戦は3,5,13着と結果を出せずにいるが,このメンバーなら力量上位は明らか。先行して粘り切るシーンがあっても驚けない。