2000年に3歳馬限定から古馬混合戦になり,舞台も中山から札幌に移った。
過去5年,連対馬は1??7,1??4,7??1,7??1,5??6番人気の組み合わせで決まった。1番人気は4連対と人気に応えているが,2,3番人気は1頭も連に絡んでいない。馬連配当は2290円,1250円,3880円,2160円,4180円。大波乱には至っていないが,02年にスタートした馬単は,1万1250円,9460円,1万340円。こちらは大荒れとなっている。
連対馬の前走は重賞組6頭,オープン特別1頭,条件組3頭。そこでの成績は条件組3頭はいずれも1着だったが,それ以外は前哨戦の成績に関係なく巻き返している。路線別はマーメイドS組が2連対を果たしているが,強調できるものはない。
年齢別は3??6歳上馬が11,21,24,6頭出走してそれぞれ2,5,3,0連対となっている。出走間隔は中1週1頭,1??2カ月6頭,3カ月以上3頭。出走間隔の開いた馬の活躍が目立っている。
◎…昨年の2着馬エルノヴァで勝負する。休養前のメトロポリタンSでハナ差2着,続く目黒記念(G2)でクビ,ハナ,ハナ差の4着と健闘した。牡馬相手のここ2戦で小差の勝負をしている内容は,牝馬限定戦で大きなアドバンテージ。2カ月半ぶりと間隔は開いたが,重賞初制覇のチャンスと見た。
○…ダンスインザムードは京王杯スプリングC(G2)9着,安田記念(G1)18着。ここ2戦は不本意な成績が続いているが,昨年のアメリカンオークス(G1),天皇賞(秋・G1)で2着。このメンバーでは断然の実績を誇っている。能力だけ走れば圧勝しても不思議はない。
▲…デアリングハートは桜花賞(G1)3着,NHKマイルC(G1)2着。まだ1勝馬だが,実績は申し分ない。初の古馬との対戦になるが,今年の3歳世代はかなり強い。特にNHKマイルCで牡馬を一蹴して1,2着を独占した牝馬はハイレベル。古馬と52キロで戦えるのも有利だ。
△…レクレドールは今年4走して結果を出していないが,やや重で凡走した前走を除くと,勝ち馬とは0秒5差以内。昨年のエリザベス女王杯(G1)でも7着と着順は悪いが,着差は0秒5だった。混戦になれば首位争いに一気に浮上する。
△…チアフルスマイルは前走愛知杯(G3)でクビ差2着。直線の短い小回り平たんの中京コースで,素晴らしい末脚を見せつけた。2カ月半と間隔は開いたが,この馬の展開になれば上位争いに食い込める。
△…前走の巴賞でマイネヌーヴェルはプラス10キロの馬体で0秒5差5着。道中後方で脚をため,直線で次走につながる追い込みを見せた。追い込み脚質で展開に注文が付くが,はまると末脚は強烈。馬体が絞れていれば警戒したい。