過去10年(95??99年はハンデ戦で,98年は阪神開催),1??3番人気は5,2,1連対と不調。代わりに2けた人気馬2頭を含める8頭の伏兵馬が連に絡んでいる。馬連は3けた配当3回,2000円台2回,6000??7000円台3回と万馬券2回。ハンデ,別定戦にかかわらず荒れているが,ここ4年は1番人気が連続で連対している。なお,3ケタ配当で収まった3回は9??11頭立て。今年は13頭立てで,データからは波乱決着が予想される。
連対馬の前走は重賞組9頭,オープン特別組5頭,条件組6頭。路線別は米子S組が3連対しているが,強調する材料ではない。
年齢別は3??7歳馬が10,28,52,25,16頭出走して,1,6,10,3,0連対。連対頭数で5歳馬,率で4歳馬が他世代を抑えている。牡馬104頭と牝馬27頭で戦って17対3。牝馬の連対は,すべてハンデ戦で重量は53,52,49キロ。牝馬3冠馬のスティルインラブ(58キロ)や重賞2連勝中のオースミコスモ(56キロ)には厳しいデータとなっている。
ダイタクバートラムが巻き返す。昨年,阪神大賞典(G2)を快勝し,続く,天皇賞・春(G1)で半馬身+クビ差の3着。今年3戦はパンチ力不足で結果を出せずにいるが,能力はこのメンバーに入っても全く見劣りしない。小倉コースも一昨年の小倉大賞典(G3・1800M)で0秒3差3着。小回りに対応できるスピードも備えている。
G1安田記念で58キロを背負って0秒3差4着に健闘したユートピア。好位で折り合えたのも好走の要因だろうが,初ブリンカーの効果が大きかった。脚質からは小回り小倉コースはピッタリ。開幕週の高速馬場も先行力を生かすには絶好の舞台だ。
メイショウカイドウは準オープンを勝ったばかりだが,6勝のうち4勝を小倉競馬場で挙げている。5月から復帰して2,4,1着と準オープンでは安定しており,前走後も絶好調。得意の舞台で態勢逆転があっても不思議はない。
ダンツジャッジは昨年のダービー卿CT(G3)と今年のアメリカJCC(G2)を制している。前走エプソムC(G3)も安田記念からの連闘でクビ差2着と重賞2勝馬の実力を見せた。強行軍で臨んだ前走の疲れと小回りコースが気になり評価を下げたが,上位争いできる地力は備えている。
スティルインラブは復帰戦の金鯱賞(G2)で8着,現役最強メンバーのそろった宝塚記念(G1)で8着と敗れた。ここ2戦は牡馬一線級の壁に跳ね返されているが,今回はG3戦で相手関係がかなり楽になる。過去データでは「牝馬苦戦」と出ているが,牝馬3冠馬が牡馬を一蹴しても驚けない。
オースミコスモは中山牝馬S(G3),福島牝馬S(G3)を連勝して,牝馬トップレベルの能力を改めてアピールした。牡馬相手になるが,昨夏の関屋記念(G3)を制覇し,今年2月の小倉大賞典2着と実績では引けを取らない。スティルインラブ同様にデータは逆風だが,チャンスは十分ある。