96年に2000Mからマイル戦になり,レース名も「阪神牝馬特別」から「阪神牝馬S」に変更された。
過去8年,1??3番人気は2,1,3連対。上位人気は不振で,代わりに6番人気以下から8頭が連に絡んでいる。馬連は半数の4回が万馬券決着で,残りも1120??3000円と8460円。3けた配当はなく,難解な一戦となっている。連対馬の前走は,重賞組10頭,オープン組3頭,条件組3頭。重賞組が幅を利かせている。路線別はエリザベス女王杯(G1)が3連対,2連対でマイルCS(G1)とターコイズSが続く。年齢別は,3??6歳馬が43,44,29,6頭出走して,7,7,2,0連対。3歳馬が連対率で世代をリードしている。
阪神芝1600Mはスタートしてすぐに2コーナーを迎えるトリッキーなコースのため外枠はかなり不利。連対馬16頭中13頭が,9番枠より内から連に絡んでいる。
◎ヘヴンリーロマンスの末脚にかける。前々走がスローの流れの後方から伸びて2着。前走は牡馬相手に3コーナーから仕掛けて後続を2馬身突き放した。ここ2戦のブリンカー着用で良血馬の素質がようやく開花したところに期待する。
○連闘の意欲を買って相手にメイショウバトラーを推す。前走はレコード決着の中日新聞杯(G3)で0秒1差2着。敗れたとはいえこの馬自身も従来のレコードで走っていた。マイル実績はないが,スンナリ先行できれば好勝負できるスピードを備えている。
▲単穴はオースミハルカ。牝馬G3を連勝して,前走エリザベス女王杯2着と絶好調。フルゲートで激しい先行争いが予想されるが,1番枠なら注文通り好位をキープできる。久々のマイル戦で折り合いさえつけば首位争いは確実。
△先行馬がそろって展開がはまればシャイニンルビーの出番も十分ある。秋始動の京成杯AH(G3)は中団から2着に追い上げ,3戦目の前走オープン特別で後方から鋭く差して混戦を制した。後ろから行く馬だけに外枠は気にならない。
△ダイワエルシエーロは牡馬相手の京阪杯(G3)を逃げ切り,オークス馬の意地を見せた。前走は軽量53キロ,単騎マイペースの展開が勝利に大きくつながった。今回は55キロ,先行馬が大外枠に入って割り引いたが,上位争いできる能力は十分秘めている。
△アズマサンダースも外枠で狙いを下げた。秋初戦のローズS(G2)を見せ場たっぷりで5着。距離の長かった前走の秋華賞(G1)では凡走しているが,チューリップ賞(G3)2着,桜花賞(G1)2着。マイル実績からノーマークにはできないだろう。