過去10年の連対馬は3??1,4??2,1??2,2??8,4??8,5??1,1??4,1??3,5??2,2??10番人気の組み合わせで決まった(94年中京,95年京都開催)。馬連は3けた配当3回,1000円台3回,5000円台2回,7000円台と万馬券1回。1,2番人気はそれぞれ5連対と好調だが,相手に人気薄の食い込むケースも多く波乱含みの一戦となっている。
連対馬の前走は重賞17頭,オープン1頭,条件2頭。そこでの成績はオープン以下はすべて1着だったが,重賞組は前走着順に関係なく巻き返している。ステップは小倉記念組が8連対と好相性を見せている。出走間隔は連対20頭中18頭までが2カ月以内。7,8月の夏競馬で1度以上出走していた。休養明けは減点対象としたい。年齢別は3??6歳上馬が4,34,38,33頭出走し,1,7,10,2連対。5歳馬が世代をリードしている。
メジロマントルは前走2番手から逃げ粘る馬をゴール前でキッチリと差し切った。勝ち時計は平凡でも着差以上に強い内容。実績上位馬たちは休養明けで信頼度はいまいち。3戦無敗のオペラシチーも前走レコードVの反動が気になる。有力馬の間隙を突けばVチャンスはある。
相手はオペラシチー。小倉1000万下の芝2000Mを1分58秒3のレコードで快勝し3戦3勝。スケールの大きい勝ちっぷりで出世を続けている。3歳馬で52キロの斤量で戦えるのは有利だが,先述したように目に見えない激走の疲れが心配。Vの資格十分だが今回は2番手評価にしたい。
もう一頭の3歳馬スズカマンボ。夏は涼しい札幌と函館で調整され,栗東に戻ってきた。栗東での最終追い切りは3カ月ぶり感じさせないキビキビした動きを見せた。春は高レベルのダービーで5着。上位2頭と互角に戦える能力を備えている。
1年6カ月ぶりの実戦になるノーリーズン。02年の皐月賞(G1)馬で,骨折明けで神戸新聞杯(G2)を2着した力量馬。鉄砲駆けや実績に問題はないが,長い間レースから遠ざかっていたハンデはやはり大きい。能力を出し切られたら仕方がないが,常識的には1度叩かれてからが狙いだろう。
ヴィータローザは重賞2勝。このメンバーでも実績から見劣ることはないが,今回はエプソムC(G3)6着以来3カ月ぶりの実戦。阪神の芝は5戦して1勝,3着3回と相性はよい。他馬との比較で負担重量58キロは不利だが,展開に恵まれれば連下に食い込んでも不思議はない。