中京競馬場(94年)と京都競馬場(95年)で行われた分を含めた過去10年のデータを参考にした。
1番人気は6連対とあまり褒められた成績ではなく,2,3番人気も3,2連対。上位人気の信頼度は低いが,馬連(97年は枠連)は3ケタ配当4回と1000??5000円台6回。荒れても中波乱止まりになっている。
連対馬の前走は重賞11頭,オープン4頭,500万条件以下5頭。路線別はきさらぎ賞(G3)5頭,朝日杯フューチュリティS(G1),シンザン記念(G3),バイオレットS(OP)各2頭が連対している。前走成績は1??3着15頭と4着以下5頭。入着を果たせなかった5頭はすべて重賞組,オープン以下の参戦馬は前走1着が連対への条件となっている。また,連対馬20頭の前走はダート,芝を問わず,距離も1200??2000Mまでさまざまだった。
勝ち数別は1勝馬3頭,2勝馬11頭,3勝以上馬6頭となっている。
カリプソパンチで勝負する。人気はシーキングザダイヤに集まりそうだが,前走さざんかS(阪神競馬=芝1400)の勝ちタイムは,シーキングの走破時計を0秒1上回っている。出走間隔は2カ月以上開いたが,調教量は豊富で馬体もきっちりと仕上がっている。重賞は初挑戦となるが,潜在能力は互角。末脚勝負になればタイトル奪取のチャンスは十分ある。
相手は能力と距離適性からシーキングザダイヤを推す。デビュー戦は内にササって5着に敗れたが,その後2戦を逃げて連勝した。母・シーキングザパールは海外G1を制した名牝。1ハロン距離は延びるがスピードで押し切る素質を秘めている。
上位2頭をまとめて負かせばエイユーハーデイ。前走こぶし賞勝ちの1分35秒0は当日の古馬1000万条件を0秒3上回り,次週のエルフィンS(OP)よりも0秒4速かった。地方馬でも芝適性は高い。
ブラッドバローズはキャリア2戦目で臨んだラジオたんぱ杯で5着。出遅れて最後からの追走で直線勝負にかけたが,逃げ馬がそのまま押し切るスローの展開に泣いた。ただ,馬群を割ってマークした上がり34秒7はレース最速。スムーズな競馬で末脚勝負に持ち込めれば怖い存在だ。
シルヴァーゼットはきさらぎ賞で早めに動いて11着。初距離1800Mと8キロ増の馬体の影響があったか。距離実績からマイルへの距離短縮は好材料。中1週で馬体が絞れていれば好勝負になる。
未勝利を脱出したばかりでもメイショウサライが怖い存在。前走は先行集団を射程圏内に捕らえながら中団待機。直線に向くとアッサリと差し切った。勝ちタイムは平凡だが見た目以上に強い競馬。相手なりに走る勝負根性も備えている。