01??03年は別定戦で,10,12,12頭立てで行われた。今年からハンデ戦になり傾向も多少異なるかもしれないが,過去3回のレースを振り返ってみたい。
1??3着に1??3??5,1??5??3,3??1??2番人気馬が入線した。1番人気は毎年連に絡み,2,3番人気も上位を占めている。馬連は640円,750円,800円とすべて3けた配当で,過去2年の馬単,3連複も2000円以内に堅く収まっている。ステップはエルムSから2頭が連対しているが強調する材料ではない。
年齢別は3??7歳上馬が3,7,12,8,4頭出走して,0,4,1,1,0連対。4歳馬が他世代を押さえて好成績を残している。連対馬の前走は重賞3頭,オープン1頭,条件2頭。そこでの成績は(3,4,6)着,7着,(2,1)着。条件組は前哨戦でも連に絡んでいるが,オープン以上は着順に関係なく巻き返している。決め手は先行3頭,差し2頭,追い込み1頭。逃げ馬の勝利はないが,連対6頭中4頭までが4角3番手以内に押し上げていた。小回りコースだけに追い込み一手では苦戦している。
関東馬15頭と関西馬20頭で争い3対3。連対率は互角でも優勝馬3頭はすべて関西馬が占めている。
4歳馬ビッグウルフの巻き返しにかける。交流G1で上位争いをしてきた力量馬。03年のジャパンダートダービーを制覇し,前々走の帝王賞でも3着に健闘した。このメンバーでは実績上位は間違いなく,前走惨敗を度外視して狙ってみる手だ。
相手は休養明けを2戦目のカイトヒルウインド。エルムS(G3)は直線で息が持たず5着。4カ月ぶりと早めに2番手に押し上げたのが原因だが,0秒8差なら次走につながる内容だ。中山のダート1800Mも4戦2勝,2着1回と走る。
狙って面白いのは3歳牝馬のオルレアン。前々走新潟の1000万下を50キロで逃げて後続を7馬身ちぎった。前走で交流の3歳G3を2着しての挑戦だが,今回も裸同然のハンデ49キロとなるだけにマイペースで逃げれば大駆けが期待できる。
プリサイスマシーンは芝,ダートは問わない。昨年暮れに中日新聞杯(G3)を勝ち,春はマーチS(G3)で57.5キロのハンデでアンドゥオールの2着。芝,ダートのG3で好走した。久々で評価を下げたが能力差はない。
連闘で臨んできたオースミステイヤーも怖い。前走朝日チャレンジC(G3)は芝で追走に苦労し10着に敗れたが,ダートに変われば話は別。前々走も発馬でつまずく不利を挽回して0秒3差3に巻き返した。54キロのハンデも恵まれた感。