過去10年,連対馬は1??2,1??4,1??4,8??1,7??11,11??3,1??7,1??5,1??8,2??1番人気の組み合わせで決まった。6勝,2着2回の1番人気は信頼できる成績だが,2,3番人気は2,1連対では当てにならない。馬連は1番人気が連に絡んだ8回は2000円以内で堅く収まったが,98,99年は5万馬券と6420円。荒れた2回はやや重と不良馬場。1番人気の取捨と馬場状態が波乱へのカギを握っている。
連対馬の前走は重賞組12頭,オープン組4頭,500万条件4頭。有力路線別は朝日杯FS(G1),共同通信杯(G3),アーリントンC(G3),きさらぎ賞(G3)など。重賞組が格上の貫禄を見せているが,オープンと500万条件からもそれぞれ4頭が連対している。なお,ここ4年に限るとアーリントンC組4連対と頑張っている。
勝ち数は1??3勝以上馬が23,94,28頭出走して1,11,8連対。1勝馬は1連対で連絡みは苦しい。2勝以上していることが連対への条件となっている。
ブラックタイドが巻き返す。きさらぎ賞は中団につけて手応え十分で直線へ。じりじりと抜け出して勝ちパターンだったが,内でマークしていたマイネルブルックにクビ差差された。良血,馬っぷりから大器であることは間違いなく,レースに行って集中できれば,いつ重賞を勝っても不思議はない。
相手は2歳チャンピオンのコスモサンビーム。内枠有利(1番枠)の中山マイルとはいえ,レコードと0秒2差の勝ちタイムは優秀だ。3カ月と間隔は開いたが仕上がりに不安はなく,ここを勝って皐月賞へ王手をかけたいところ。
ミスティックエイジの潜在能力も侮れない。ラジオたんぱ杯2歳S(G3)は勝ち馬に並んだところで,差し返されたが2着は確保した。勝ち切れなかったのは,レース経験の差が出たか。歳が明けて精神的な成長が大きく,勝負根性も増している。まだまだ伸びる素材だ。
中山へのコース替わりが好材料のアポインテッドデイ。前走,共同通信杯は好位で流れに乗っていたが,直線でマイネルデュプレの強襲にあい2着に敗れた。デビュー以来,5戦すべて3着以内と堅実な成績。展開ひとつで上位戦線に浮上する。
5カ月ぶりの実戦になるコンドルクエスト。新馬戦を快勝した実績から鉄砲駆けはOK。さらに福島でレコード勝ちしたようにスピードも豊富だ。ただ気になるのが中山の坂。3戦2勝,2着1の素質馬がすんなり克服しても驚けないが,今回は連下に留めたい。
穴を出せばフルオブファイト。ダートで未勝利,500万条件を連勝した。芝の持ち時計がないだけに,スピード決着では厳しいが,幸いにも降雨で馬場が渋った。時計のかかる決着になれば大駆けが期待できる。