97年に重賞に格上げされ,距離も1200Mに短縮された。昨年からハンデ戦となっているが,過去7年(02年は東京競馬)のデータでレース傾向を見てみたい。
連対馬は1??4,2??8,1??5,7??1,6??1,1??2,2??6番人気の組み合わせで決まった。1番人気は3勝2着2回とまずまずの成績を残しているが,2,3番人気は3,0連対と不振。ただ1,2番人気がそろって連から消えた年がないために馬連は3けた1回,1000円台5回,6000円台1回。ここまでは比較的平穏に収まっている。ところが,3着を見てみると11,9,10,5,3,8,15番人気と入線。伏兵馬が目白押しで,いつ波乱が起こっても不思議のない状況になっている。ちなみに昨年の3連複は16万7790円と荒れた。
年齢別は4??8歳上馬が5,4,2,2,1連対。7,8歳の高齢馬も侮れない。牡馬88頭と牝馬16頭で争い12対2。牝馬は苦戦している。
出遅れ癖が解消せず,勝ち星から遠ざかっているシャドウスケイプ。前走もスタートで後手を踏んで,後方3番手からの競馬となったが,直線盛り返して2馬身半の2着に食い込んだ。細身の牡馬だけに前走1キロ減のハンデは好材料。発馬に注文は付くが,重賞をいつ勝ってもおかしくない能力を備えている。
対抗にはサニングデールを抜擢する。5歳を迎えて初めてのダート戦となるが,短距離実績ならここで一番。芝1200MのCBC賞(G2)を制覇し,G3を2勝。昨年の高松宮記念(G1)でビリーヴの1馬身差2着に健闘した。初ダートは潜在能力の高さでカバーできる。
マイネルセレクトは,ダート1200Mで3走前のレコード勝ちを含めて5戦4勝。2着もハナ差と申し分のない成績を誇っている。本来は本命にしても良い素質馬だが,2カ月ぶりでトップハンデ58.5キロ。3番手評価に留めた。
ブルーコンコルドの前走敗因は,20キロ増の馬体に尽きる。2走前の霜月特別は好位に付け,直線最内から先行勢をまとめて差し切り,レコードのオマケつきで快勝している。初ダートをものともせず,素質の高さを見せつけており,絞れそうな今回は変わり身も。
ディバインシルバーは前走正攻法で臨んだが,直線で失速。やはり1ハロン距離が長かったか。ここは3走前に後続を7馬身ちぎってレコードで制覇した得意の距離。同型馬さえさばければ,首位争いに浮上できる。
ハタノアドニスは中央時代のオープンでは勝ちきれなかったが,大井に転きゅう後は目を見張る上昇を見せている。特にここ2戦の交流戦の内容は全国レベル。地力を付けた今なら,中央のスピードにもついて行けそうだ。