昨年12月27日(土)に行われるはずだったが,降雪で仕切り直しとなったジャンプG1。重賞競争が年越しとなったのは史上初めて。ここではG1昇格後に行われた,過去4年のデータを参考にレース傾向を見てみたい。
連対馬は4??3,5??1,10??1,1??10番人気の組み合わせで決まった。馬連は1840円,890円,6610円,1万8300円。1番人気が連に絡むと相手が人気薄という難解な一戦で,馬連は波乱模様を見せている。
ステップは,3年連続連対中のイルミネーションJS組が有力となっている。連対馬の前走は,8頭中7頭までが3着以内。前哨戦で馬券対象になっていることが連対への条件となる。年齢別は4??8歳馬が1,3,1,1,2連対。5歳馬(明け6歳馬)が世代をリードしているが,高齢馬の食い込みにも注意を払いたい。
メルシータカオーは,前走初めてのバンケットに戸惑うこともなく好位に付け,直線鋭い脚を使って3着した。2走前には4コーナーで前が詰まる不利を受けながらレコードで快勝しており,直線芝なら確実に追い込んでいる。コース2度目でVチャンスだ。
ブランディスは,中山で6戦4勝とバンケットコースを得意にしている。昨年の春から秋にかけ,オープンで10馬身,4馬身,4馬身差と2着以下を寄せ付けない強い競馬で3連勝した。ここは秋陽ジャンプS以来となるが,もともと間隔が開いてもいいタイプ。前走は初の東京戦で3着と敗れたが,中山なら巻き返しが期待できる。
7カ月半ぶりの復帰戦で2着と地力を見せたビッグテースト。落馬のあおりで自身も落馬寸前の不利を受けながら,連を確保したのは地力の証し。2003年の最優秀障害馬で,春の中山グランドJ(J・G1)を制覇した実績上位馬。久々で激走した反動がでなければ,V争いは必至だ。
ウインマーベラスは入障後,8戦して6勝,2・3着各1回。障害戦では抜群の安定度を誇っている。すでに重賞も4勝し,能力は全く互角。中山コースが初めてで評価を抑えに留めたが,あっさり勝たれても驚けない力量を備えている。
勢いではメジロライデンも負けていない。このレースと相性の良いイルミネーションJSを叩き3戦目で快勝,ここに出走してきた大半を前走で破っている。上位勢に人気で一歩譲っているが,能力差はなく,デキも今がピークだ。
穴を出せばトーセンメイザンか。前走6着と敗退したが,使いつつ着差は詰まってきている。追い込み脚質で,展開に左右される弱点はあるものの,スタミナ勝負の長距離戦は大歓迎で,道悪も得意にしている。4100M戦で先行勢が息切れする流れになれば,大駆けも十分ある。