過去10年(一昨年は中山開催),1??3番人気の5,2,4連対に対して,6番人気以下から9頭が連対。ハンデ戦らしく人気薄馬が大健闘,馬連は万馬券2回を含め3000円以上7回と波乱決着を繰り返している。連対馬の前走は重賞8頭,オープン4頭,準オープン以下8頭。そこでの成績は準オープン以下は1??3着に好走していたが,オープン以上は着順に関係なく巻き返している。
年齢別は3??6歳上馬が18,38,38,46頭出走して,5,7,6,2連対。連対数では3??5歳世代がほぼ互角だが,連対率で3歳馬が世代をリードしている。トップハンデは11頭出走して1,2着各1回と不振。ハンデ頭が人気になるようなら切り捨てる手もありそうだ。
ハッピールックで勝負する。夏の函館で8カ月ぶりの復帰戦を楽勝。続く札幌記念(G2)で8着と敗れたが,前走2600Mの札幌日経オープンを快勝,ようやくステイヤーの血が開花した。直線の長い東京は合うし,名手ペリエ騎手とのコンビ再結成も魅力だ。
相手はグラスポジション。休養を挟んで目下3連勝と勢いに乗る。前走ニューマーケットCは休み明け,昇級初戦にもかかわらず,後方一気の追い込みを決めた。コース変わり,距離延長も歓迎で,55キロのハンデなら首位を脅かす存在になる。
ナムラサンクスの前走は8着に敗れた。レースはスムーズに運べたが,5カ月ぶりと馬体10キロ減で追ってからいつもの反応が見られなかった。正月の万葉S,ダイヤモンドS(G3)を連勝したステイヤー,体さえ戻っていればこのメンバーでも差はない。
レニングラードは準オープンの格下ながら2戦連続挑戦の重賞で2,3着。新潟記念(G3)は後方から追い込んだが1馬身届かず,前走の京都大賞典(G2)も早めに仕掛ける競馬で末が甘くなった。格上挑戦でも能力は見劣りしない。2500Mは望むところで,瞬発力を生かす競馬になれば一気に上位争いに浮上する。
新潟記念を快勝,オールカマー(G2)2着でスーパージーンは今季絶好調。一時,脚部不安で伸び悩んでいたが完全に軌道に乗った。全8勝のうち,2400??2500Mで4勝をあげている長距離巧者。東京コースの実績がない分評価を下げたが,はじけるパワーは秘めている。
ダイタクバートラムは前々走の北九州記念(G3)を日本レコードで快勝。前走,京都大賞典は3カ月ぶりの影響もあったが,逃げるという思わぬレース展開で5着に敗れた。本来は末脚勝負の追い込み馬。58.5キロのトップハンデを嫌って抑えにしたが,G2,G3各1勝。実績では一枚抜けている。