2004年5月30日(日)

10R
2004年5月30日(日)
東京
15:40発走

東京優駿 GI

芝・左 2400m 天気:
馬場:
サラ系3歳 オープン 牡・牝 (指定) 定量 本賞金:15000、6000、3800、2300、1500万円

予想印

枠番 馬番 馬名 大多 綾恵 ナベ たま
1 1 マイネルマクロス
1 2 ヴンダー
2 3 マイネルブルック
2 4 ダイワメジャー
3 5 ハーツクライ
3 6 アドマイヤビッグ
4 7 マイネルデュプレ
4 8 メイショウムネノリ
5 9 コスモバルク
5 10 フォーカルポイント
6 11 グレイトジャーニー
6 12 キングカメハメハ
7 13 スズカマンボ
7 14 キョウワスプレンダ
7 15 コスモサンビーム
8 16 ホオキパウェーブ
8 17 ハイアーゲーム
8 18 ピサノクウカイ

◎:本命、○:対抗、▲:単穴、△:連下

買い目

大多 9=12 9=4 9-7 9-17 12=4
綾恵 4=9 4=15 4-10 4-18 9=15
山田 9=17 9=12 9=6 17=12 17=6 12=6
たま 12=14 12=4 12-5 12-9 12-17 14=4

※「=」は馬番連単の表裏買い、「-」は一方のみ買いです

予想

本命はコスモバルク。

実績:
距離・コース:
順調度:
(初距離)
前走,道営の所属馬ながらも1番人気に推された皐月賞(G1)だったが,伏兵ダイワメジャーの激走により0秒2差の2着に敗退。思いがけずスローペースになってしまい,当馬より前の位置に同じくらい切れる馬が居たのは誤算であったが,大外枠の発走で道中のロスも大きかったことを考慮すれば,負けてなお強しの印象が深まった。前走後は,再び北海道の外厩先であるビッグレッドファームに戻って調整,道営・門別競馬場へ移動という近走同様の行軍。門別競馬場で行われた最終追い切りでは,5ハロン62秒9という前回の皐月賞時よりも4秒以上縮める好時計を馬なりでマークしており,併走から単走追いという違いを差し引いても,目下のデキの良さを証明していると言えよう。府中コースも,中央初見参の百日草特別でレコード勝ちを収めているのだから不安はない。終い切れるタイプなので当日の馬場状態は気になるものの,過去に一切連対を外すことなく常に安定した結果を残してきた当馬が,現3歳の頂点に立つ可能性大とみたい。

対抗はキングカメハメハ。

実績:
距離・コース:
順調度:
(初距離)
前走のNHKマイルC(G1)を5馬身のぶっちぎりで優勝,一躍ダービーの有力候補に躍り出た当馬。馬場の良い外めを走れたこともあるが,2歳王者のコスモサンビームを寄せ付けなかったのだから,強い競馬であったのは間違いない。中2週で挑む今回は強い調教を課されなかったが,今週の追い切りは栗東坂路で4ハロン54秒2,終い12秒5とまずまずの内容だった。前々走の毎日杯(G3)からNHKマイルC,ダービーというローテーションは,同厩舎の先輩であるクロフネと同様で,今回は変則2冠の偉業達成の期待までかかる。ただ,怪物と言われたクロフネですらダービーでは5着に敗れており,ダービー優勝の叶ったタニノギムレットは,その後に故障で引退したように,中2週で再度タフな府中G1を走ることは馬体への負担が大きいのも確か。その分だけ評価は割り引いたが,重馬場のすみれS,降雨の前走を勝っており道悪は上手い感じなので,他馬が伸びあぐねる中,1頭だけスイスイと伸びてくるシーンも十分に想像可能だ。

単穴はダイワメジャー。

実績:
距離・コース:
順調度:
(初距離)
前走の皐月賞では直線で素早く抜け出したことにより,本命馬の猛追を凌いで1冠目を獲得。スタート直後,楽逃げ図ったメイショウボーラーの2番手という絶好位をとった鞍上の好判断も大きかったが,もちろん能力あってこそ出来た芸当である。前々走のスプリングS(G2)で3着入線して優先出走権を獲得,未だ500万勝ちすら挙げていなかっただけに,事前の評価が低かったのも仕方なかったが,全姉ダイワルージュなど兄姉が活躍していたことからも,潜在的な素質は高かったようだ。さすがに今度はマークが厳しくなるはずだし,初の府中コースが疑問だが,事前に東京競馬場にてスクーリングを行っており,パドックなどでの不安は少なくなった様子。無論,実際に走ってみないとコース適性は不明であるのも確かだが,再度デムーロ騎手を起用して万全の態勢で挑むとなれば,牡馬クラシック2冠達成まで考慮しておく必要はありそうだ。

抑えはハイアーゲーム。穴はマイネルデュプレ。

今週のワンポイントアドバイス

変則2冠に王手,キングカメハメハ


競馬の祭典,日本ダービー(東京優駿)。01年に誕生したサラブレッドは9015頭(外国産馬206頭を含む)。サバイバル戦を勝ち抜いてきた18頭が,夢の大舞台で3歳馬の頂点を目指して熱戦を繰り広げる。幾多の名勝負を生んできた府中の杜で,今年はどんなドラマが見られるのか。早速,過去10年のデータからレース傾向を見てみたい。
1番人気は6勝,2着3回,3着1回と堂々の成績を残している。2,3番人気も2,5連対の活躍で,6番人気以下の伏兵馬は3頭が連に絡んだだけ。特にここ5年は1??3番人気馬が連を独占し,馬連はすべて3けた配当。極端な穴狙いは得策ではない。
ステップは皐月賞(G1)組が12連対,次いで青葉賞(G2)組3連対。前走成績は連対馬の18頭までが3着以内で,該当しない2頭は6着だった。
キャリア3戦で優勝したフサイチコンコルドを除くと,19頭すべてが重賞ウイナー。その重賞勝ちが2歳時に限られるケースでは,3歳になってから一度は重賞で連に絡んでいる。ダービー馬に求められる条件は厳しく,その世代でトップの実績と実力が必要とされる。
連対20頭中16頭がキャリア5??10戦の範囲で,2戦馬1頭,4戦馬2頭,11戦馬1頭となっている。勝ち数は2??5勝上馬が3,12,3,2連対。1勝馬の連対はなく,2勝馬も連対率4.6%(65頭で3連対)では狙いづらく,3勝以上を挙げていることが理想か。関東馬VS関西馬は59頭と119頭で争い,4対16。関西馬が関東馬を一蹴している。
本命に松田国英きゅう舎のキングカメハメハを推す。NHKマイルC(G1)で2着以下を5馬身突き放して楽勝。良馬場発表でも力のいる馬場状態,ライバルたちが次々に直線で失速していく中,ただ1頭だけ次元の違う末脚でゴール板を駆け抜けた。マイルG1からダービーという変則ローテーションは,同きゅう舎では01年にクロフネ(1着→5着),02年のタニノギムレット(3着→1着)で経験済み。毎日杯(G3)を快勝しても皐月賞はパスし,中2週の強行日程で臨むのは当初の計画通り。もともと中距離志向で2000Mを2勝,2200M1勝の実績馬。2400Mの距離に問題はなく,変則2冠に王手だ。
対抗にキョウワスプレンダを抜擢する。皐月賞は13着に敗れたが,勝負どころから押し上げにかかった時に,前の馬と接触するアクシデント。ジョッキーが立ち上がる大きな不利があった。直線,立て直して追い込んできたが,すでに勝負付けが終わっていた。スプリングS(G2)でブラックタイドと1馬身差2着に接戦した素質馬。スムーズな競馬で大駆けがあっても驚けない。
皐月賞馬ダイワメジャーが絶好枠4番に入った。1勝馬の身で前走クラシック制覇の快挙を達成したが,ここも積極的なレースを進められる。前回コスモバルクの猛烈な追い込みに遭ったが,ゴールでは0秒2先着した。先行脚質で目標にされる不利はあるが,G1馬の底力は侮れない。
皐月賞で18番枠に入ったコスモバルク。前走は大外枠を考慮してスタートから無理せず,いつもよりも後方の競馬で脚をためた。直線,レース最速の上がりで追い込んできたが,スローの流れで2着確保が精一杯だった。騎乗した五十嵐冬樹騎手は,「前にいた馬が勝ったペース。僕の位置取りが悪かった」と悔やんだ。能力的には地方馬初のクラシック制覇を完全に射程圏に捕らえている。ただ,北海道からの度重なる長距離輸送の疲労が蓄積されていても不思議はなく,末脚不発のケースは考えておきたい。
京都新聞杯(G2)を勝って駒を進めてきたハーツクライ。前走は直線早めに抜け出した2着馬がそのまま押し切るかに見えたが,外から強襲を決めて半馬身先着した。直線に入ってからエンジンが全開したように,持ち味をフルに生かせる直線の長い東京コースは大歓迎だ。
ダービーと同じ舞台で青葉賞を快勝したハイアーゲーム。上がり33秒台をいつでもマークできる爆発力は魅力で,勝ちタイムも優秀。しかし,直近のトライアル勝利で馬券的に飛びつきたくなるが,マラソンに例えると1カ月に2度42.195キロを走るようなもの。調教は元気でも,目に見えない疲労がたまっていて不思議はなく,それを裏付けるように過去10年,青葉賞をステップにした馬は2着3回で,ダービー馬は出ていない。抑え評価が妥当とみたい。

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