安田記念の前哨戦として見逃せない一戦だ。94年に国際競走に指定され,96年に開催時期が3週繰り下げられた。
過去10年,連対馬は1??4,17??15,5??1,1??12,1??8,1??4,5??2,2??7,11??6,5??6番人気の組み合わせで1,2着した。1番人気の成績は4勝,2着1回と,ほめれるものではなく,2,3番人気も2,0連対とブレーキを起こしている。上位人気は不振で,代わりに6番人気以下から2けた人気馬4頭を含めた8頭が連対している。
馬連は5回が2500円以内で決着する一方で,8万馬券を最高に万馬券が3回も飛び出している。荒れるか堅いかの見極めが肝心な一戦となっている。
関東馬が11連対で,関西馬5連対,外国馬4連対。関西馬の優勝はなく,外国馬もここ7年間は連に絡んでいない。
日本馬に限って前走条件を見ると,連対16頭中14頭が重賞をステップに出走し,残る2頭はオープンと準オープン。そこでの成績は13頭が5着以内。また,路線別はダービー卿CT(G3)組が4連対,3連対でマイラーズC(G2)組が続いている。
連対20頭の出走間隔は,中1週??1カ月半に12頭が集中しているが,8頭は3カ月半??6カ月半の範囲。能力さえあれば前走と間隔が開いても好走している。
ジョウテンブレーヴで勝負する。ダービー卿CTで後方から鋭い追い込みを見せて4着。完全復活をアピールした。今回は先週6勝の固め打ちをした小牧太騎手との新コンビ。2勝をあげている東京もベストの舞台だ。
マチカネアカツキは1年10カ月ぶりの前走で復帰戦を飾った。さすがダービーの3着馬で,準オープンでは性能が違っていた。賞金不足で出走が危ぶまれていたが,一番最後の18番目に滑り込んで参戦がかなった。能力の高さは周知の通り。2走ボケさえ出なければ首位争いは必至だ。
ダービー卿CTでゴール前3着に突っ込んできたウインラディウス。前走は馬場の痛んだインを終始通らされて,末脚の鋭さを発揮することができなかった。東京コースは2走前の東京新聞杯(G3)で,上がり33秒台をマークして圧勝した舞台。上位2頭をまとめて差し切る末脚は備えている。
サニングデールは高松宮記念(G1)で勝負どころから外に出して,直線末脚を爆発させG1のタイトルをつかんだ。スプリント戦では重賞5勝を含む7勝を挙げているが,1400Mでは6着が最高。昨年も高松宮記念2着から当レースに参戦したが7着だった。距離1ハロン延長,坂のあるコース,重量59キロとハードルは低くないが,G1馬の底力は侮れない。
昨年の勝ち馬のテレグノシス。仏ジャックルマロワ賞3着以来,海外成績を含めここまで13,14,7着と鳴りを潜めている。ここも5カ月ぶりで,鉄砲実績も(0・0・0・5)。ローテーションからは狙いづらいが,このレースは過去10年で休養馬が8連対と好成績を収めている。連下にはマークしておきたい。
連闘で出走してきたキスミーテンダー。前走の都大路Sは好位で流れに乗り,4コーナーでも手応え十分だったが,直線追って伸びず10着に敗れた。前々走,東京新聞杯以来の久々だった影響が出たか。しかし,昨年の当競走の2着馬で,初勝利を挙げた時が連闘策。人気薄でも大駆けが期待できる。