00年までは「4歳牝馬特別」の名称で行われていたオークストライアルだが,翌年に「フローラS」と改称された。ここでは東京開催1週目に開催された過去4回のデータを参照した。
連対馬は9??5,5??1,9??3,14??3番人気の組み合わせで決着。馬連は1万6250円,1940円,6070円,8万1720円。1??3番人気は1度も勝ったことがなく,毎年伏兵馬が勝利を収める大荒れとなっている。
連対馬の前走は重賞1頭,オープン2頭,500万条件と未勝利が各4,1連対。路線別はミモザ賞組が3連対で,他路線を一歩リードしている。勝利数別は1??3勝馬が39,22,2頭出走し,5,3,0連対。1勝馬と2勝馬の連対率の差は少なく,1勝を挙げていれば十分勝負になる。ちなみに優勝馬はすべて1勝馬で,連対8頭中5頭までが重賞初挑戦馬。格は気にする材料ではない。
距離経験は未勝利勝ちのマニックサンデーを除くと,7頭はこのレース以前に2000M以上のレースに参戦していた。出走間隔は中1??3週馬各3,2,1頭と1カ月と1カ月半。3月以降に1度は出走していることが連対への条件となっている。
ピュアブラウンが巻き返す。フラワーC(G3)は勝負どころで置かれたが,ジワジワと伸びて4着に盛り返した。スパッと切れる脚はないが,いい脚を長く使えるので東京コースはピッタリ。開幕週の高速決着も望むところだ。
相手はイントゥザグルーヴ。前走はスタートで後手に回り,後方4番手追走。直線でも前が詰まる苦しい競馬だったが,外に出すと際立った伸びを見せて0秒3差の4着まで迫った。1勝馬でも母娘3代オークス制覇を目指す超良血馬。出走の権利獲りに全力投球する。
マチカネエンジイロは,転きゅう初戦のアネモネSで4着。久々でややスムーズさを欠いたが素質の片鱗は見せた。400キロそこそこの馬体でも,阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)では馬群を割って0秒4差に追い込んだ。人気はないが能力はここでも十分通用する。
ミモザ賞を逃げ切ったヴァルパライソ。ハナにはこだわらないが,前走はスピードの違いで先頭に立つと,そのまま押し切った。チューリップ賞(G3)5着でオープンで通用することは確認済み。相手は強くなるがスピードは侮れない。
グローリアスデイズは,忘れな草賞で好スタートを切って好位3番手をキープ。道中リズムよく追走できたが,上位2頭は捕らえ切れず3着に敗れた。長く脚を使えるだけに,東京へのコース変わりは好材料だ。
フォトジェニーはデビュー戦を快勝し,続くクイーンC(G3)で3着と地力のあるところを見せた。走破時計も,同開催の古馬1000万条件と0秒2差と優秀。道悪で末脚を封じられた前走は基準外。連下には警戒が必要だ。