今週から東京に舞台が移る。土曜のメーンは,準オープンのダート2100M戦。昨年はリニューアルコース,01年はハンデ戦で行われたが,ここでは過去5年のデータを参照にレース傾向を探ってみた。
連対馬は2??1,7??5,1??3,2??4,1??6番人気の組み合わせで決まった。馬連は830円,3050円,570円,1450円,1470円。1番人気は2勝2着1回,2番人気も2勝。上位人気が活躍し,伏兵馬の台頭の余地は少ない。
連対10頭中9頭が前走ダート1800Mをステップに出走し,00年優勝のメジロアトラス1頭だけが芝2500Mから参戦した。路線別は韓国馬事会杯組が6連対。そこでの成績は6,2,5,2,3,6着。大敗馬の巻き返しは見られない。
年齢別は4??7歳馬が25,23,18,9頭出走し,それぞれ4,5,1,0連対。5歳馬と4歳馬で世代を争っている。牡馬66頭と牝馬9頭で争い10対0。牝馬は苦戦している。関東馬(45頭)は2勝,2着3回。関西馬(30頭)が3勝,2着2回。関東馬は勝ち数で関西馬に一歩譲るが,連対数は5対5と互角の成績を残している。
韓国馬事会杯で本命に推したバアゼルキングでもう一度勝負する。京都,阪神の1000万条件を2番手から直線抜け出すセンスの良い競馬で2連勝。前走も昇級初戦でトップハンデを課されたが4着に頑張った。クラス2戦目,別定戦なら反撃が期待できる。
強敵はベラージオ。前走は前残りの競馬で脚を余して4着に敗れたが,3走前に東京2100Mの現級戦・金蹄Sで直線鮮やかに差し切りを決めた。東京はピッタリの舞台。流れひとつで逆転できる位置にいる。
リワードゲインの5勝は2??5月で,ここ3年続けて勝利を挙げている。前走,韓国馬事会杯も大逃げを打って2着に粘り込む好走を見せた。コーナーを4回まわるこの距離なら,再びマイペースに持ち込むことが十分可能。アッと言わせるシーンがあっても驚けない。
コバノファイターは,2走前の内外タイムス杯でべラージオと0秒3差。東京コースは,同距離の1000万条件で後続に10馬身差をつけて快勝した実績がある。切れる脚がないので,この距離延長は歓迎だ。
穴を出せばエイシンクリバーンか。当級で2着3回の実績。右回りだとコーナーで外に膨れる悪癖が出るが,東京へのコース変わりは有利。近走は掲示板止まりで勝ち星に恵まれないが,流れがさえ向けば大駆けも十分ある。