今年から距離が1ハロン延びて3400Mで行われる。過去10年(昨年は中山開催),1??3番人気は3,2,4連対と上位人気は不振。代わりに6番人気以下から7頭が連に絡んでいる。長距離戦は比較的平穏に収まる傾向にある中で,当レースはここ5年で馬連万馬券が3回も飛び出す大荒れレースとなっている。
連対馬の前走は重賞組とオープン組が各6頭,条件組8頭。ステップは万葉S組7連対,ステイヤーズS(G2)組3連対,日経新春杯(G2)組2連対となっている。4??8歳上馬が30,36,35,23,6頭出走して6,9,2,3,0連対。5歳馬が連対数,率で世代をリードしている。トップハンデ馬は8,1,5,9,13,13,3,8,2,4着。1勝,2着1回の成績ではあてにできない。
ナムラサンクスに初重賞制覇のチャンスだ。3走前に1000万条件を勝ち上がり,前走の万葉Sを格上挑戦で快勝した。スタミナ勝負の長距離戦は得意。東京の3400Mなら存分に力を発揮できる。
相手は全6勝をダートで挙げているイサオヒート。芝は未勝利(2,2,7着)だが,新馬2戦がトレジャーとマンハッタンカフェのそれぞれ2着。ダート馬とは言い切れない成績を残している。長距離戦で折り合えば,スタミナとパワーは互角以上だ。
ルゼルは前走,長期休み明けだったがマイペースの逃げで0秒9差8着。2年半以上,実戦から遠ざかっていたとは思えない元気な競馬を見せた。休養前に青葉賞(G2)を勝って,ダービーへ駒を進めた素質馬。今回も単騎で逃げられる相手だけに,大駆けがあっても驚けない。
エリモシャルマンは万葉S2着。前走でナムラサンクスに0秒3離されたが,前回は過去最高体重だった。今回56キロの同ハンデで勝ち切るのは難しそうだが,上位争いに加わる力量は十分備えている。
勢いを買うならミッキーベル。前走9頭立ての迎春Sに格上挑戦し,直線一気の差し切りを決めた。ここも馬群をさばくのに苦労のいらない11頭立て。526Mの直線で末脚を生かし切ればチャンスもある。