00,01年の2回は芝1600Mで,昨年は中山の芝1200Mで行われた。ここでは過去5年のデータを参照してレースを傾向を見てみたい。
出走頭数は14,16,12,14,16頭立て。連対馬は2??8,6??4,1??2,1??5,4??5番人気の組み合わせで1,2着した。上位人気は,ほめられた成績ではなく,馬連は3840円,8570円,620円,1420円,4150円。極端な人気薄馬の食い込みこそないが,波乱傾向を示している。また,3着にも3,7,7,4,9番人気馬が入線し,昨年は3連複2万4040円と荒れた。今年は荒れてもおかしくないハンデ戦。伏兵馬の台頭を警戒したい。
連対馬の前走はオープン組2頭,準オープン組6頭,1000万条件組2頭。そこでの成績は,準オープン以上なら着順に関係なく巻き返しているが,1000万条件組は前走勝っていることが連対への条件になっている。路線別は初富士Sが3連対と好相性を見せている。
年齢別は4??7歳上馬が4,5,1,0連対。4,5歳世代の争いとなっている。牡馬53頭と牝馬19頭で戦い,6対4。牝馬は連対数で見劣るが,率で牡馬を大きく上回っている。関東馬は53頭で8連対,関西馬は19頭で2連対。地の利を生かした関東馬が優勢となっている。
グラスボンバーで勝負する。昇級初戦の前々走は脚を余して0秒5差の5着。前走の初富士Sは,好位追走で直線鋭く伸びて,アタマ差2着に追い込んだ。1分33秒5の走破時計は速く,高速決着である今の東京は望むところだ。
相手は連闘で参戦してきたホワットアリーズン。前走の斑鳩Sは,好位に付けてリズムに乗っていたが,直線息切れして9着。2カ月半ぶりを叩かれた今回は気配が一変している。3走前の東京1400Mが上がり3ハロン33秒台で半馬身差2着。末脚を生かす流れなら上位をまとめて交わせる。
アドマイヤテレサは前走11着に敗れた。格上挑戦のG3戦で出負け,しかもスローの後方からの競馬では仕方ないか。1000万条件勝ち直後だった2走前にファインモーションの4着の実績。自己条件に戻れば差はない。
58キロは気になる材料だが,ナイキアヘッドも軽視できない。2走前のダート変更の競馬で9着と凡退したが,芝ではここ5戦1,4,2,3,2着。しかも東京の芝で連を外したのはマイル戦1回だけで,左回りも安定している。
ユノピエロも侮れない。前走2000Mで5着に健闘したが,ベストは3勝を挙げているマイル以下で,1400Mは好材料。東京の芝でも2勝し,青葉賞(G2)3着の実績がある。
穴を出せばアーサーズフェイム。長期休養明けのここ2戦は12,8着と結果を出せずにいるが,現級では1勝,2着2回の実績。前走も勝ち馬とは0秒7差だった。ここはハンデ戦で57キロから53キロに減量。軽量を生かしきれば大駆けが期待できる。