2000年までは秋の11月開催だったが,01年のダート路線の見直しで,この時期に日程が移り,距離も1200Mから1400Mとなった(昨年は東京競馬場の改修工事で中山1200M)。
過去3年,1??3着に8??3??1,6??5??9,2??1??7番人気の馬が入線した。昨年は1??2番人気の決着で馬連490円と堅く収まったが,以前の2回は4850円,4380円。上位人気馬の成績がパッとせず,波乱傾向を見せている。
連対馬の前走は5頭が重賞で,1頭が準オープン。そこでの成績は,東京大賞典9着から2着に巻き返したノボトゥルー以外は1,2着馬。6頭すべてがダートからの臨戦で,路線別は3着までに4頭が入線しているガーネットS組に注目したい。
年齢別は4??8歳上馬が13,9,10,9,2頭出走し,各0,2,3,1,0連対。ここまで出走数最多の4歳馬の連対はなく,5,6歳世代が中心となっている。
シャドウスケイプの差し切りにかける。1200MのガーネットS(G3)は忙しいのか追走に苦労したが,直線で良い脚を見せて3着に突っ込んだ。ここ2戦ブルーコンコルド(4枠8番)に遅れをとっているが,前崩れの展開になれば一気に台頭する。
ディバインシルバーは前走,スタート直後に他馬に寄られて,カッとなってしまった。成績からは1200Mがベストだが,単騎逃げの打てる顔ぶれで展開に恵まれそう。広い東京コースの1400Mは息を入れやすく,鞍上ペリエの腕も見逃せない。
4歳馬ブルーコンコルドも差はない。2走前は20キロ増の馬体で凡走したが,ガーネットSできっちり2着を確保した。3走前に初ダートの霜月S(東京ダート1400M)で,いきなりレコードV。55キロの斤量なら当然上位争いになる。
スターリングローズは1400Mで14戦8勝,2着3回の実績。交流G3の兵庫ゴールドT(公営・園田)で,ノボトゥルーの追撃を退けて快勝している。自在の脚質で安定した成績を残しているが,東京ダートはスピード優先。背負い慣れた59キロとはいえ,有力馬と比較すると,かなりマイナス材料。今回は抑えにとどめたい。
実績ならノボトゥルーが一番か。3年前,ここ東京コースでレコードV,一昨年の当競走2着。そして昨年は中山1200Mを4着している。3年前ほどの勢いはないが,距離・コースともに不安はない。8歳でも馬体に張りがある。
勢いならヒシアトラス。重賞初挑戦になるが,休養を挟んで目下5戦連続の連対中。前走の準オープンもハイペースの4番手に付け,直線鮮やかに差し切った。相手は強化されるが,混戦になれば上位戦線に食い込む余地はある。