左回りの新コースで行われた過去3回(01年は芝1400M)のレースで傾向を見てみた。
連対馬は5??1,4??6,1??6番人気で決まった。1番人気は1勝,2着1回の成績だが,連から消えた一昨年も3着は確保している。馬連は1470円,4870円,650円。極端な人気薄馬の食い込みがなく,比較的平穏に収まっている。
ステップは函館2歳Sとダリア賞から各1連対しているが,新馬,未勝利からも3,1連対となっている。注目したいのは当レースの前哨戦ともいえるダリア賞。95年以降,その勝ち馬が6頭参戦して,1勝,2着3回,3着2回。出走全馬が馬券に絡んでいる。今年のマイネルレコルトも3連複からは外せない存在か。牡馬25頭と牝馬19頭で争い4対2。「牝馬は仕上がり早」といわれるが,ここまでは牡馬に押されている。
ケージーカチドキの末脚にかけたい。デビュー戦はスタートで出遅れて最後方から。4角でもかなり離された14番手にいたが,直線でエンジンがかかると13頭をごぼう抜きにした。勝ちタイムは目立たないが,2歳馬離れした決め手を備えている。
マイネルレコルトは新馬,ダリア賞を連勝した。好位で折り合い,直線楽々と抜け出した。好センスのレースぶりと非凡なスピードを備え,現時点の完成度は一番か。440キロ台の牡馬で見栄えはしないが,1600Mに距離延長になっても問題はない。
インティライミは不良馬場の小倉でデビュー戦を圧勝した。スケールの大きい勝ち方で,馬体の良さも目を引いた。スピードは未知数でも持久力のある末脚は,直線の長い新潟コースでさらに威力を増しそうだ。
新種牡馬グラスワンダーのJRA新馬勝ち1号となったフェリシア。好位追走から4角を手応え十分で回り,直線追い出すと後続を2馬身突き放した。血統から距離延長はプラスで,能力的な見劣りもない。
アイルラヴァゲインは新馬戦はやや重馬場で,平凡な勝ちタイムに終わったが,センスあふれる競馬で期待に応えた。エルコンドルパサー産駒だけにマイル戦あたりがベストの距離。警戒が必要だ。