過去10年(96,00年は中山開催)のレースで傾向を見てみたい。
1番人気は5勝,2着3回の8連対。2,3番人気もそれぞれ3,3連対と上位人気は上々の成績を残している。人気薄からは7,8,9番人気が1頭ずつ連対しているが,上位3番人気が毎年連に絡んでおり,馬連最高は5740円。ハンデ戦でも比較的落ち着いた配当で収まっている。ただ,新コースで行われたここ3回は3着に10,9,8番人気馬が入線。過去2回の3連複は1万2740円,3万3340円の波乱決着となっている。
年齢別は3??7番人気が6,28,41,34,28頭出走して,0,4,8,5,3連対。5歳馬が連対数,率でリードしているが,6,7歳馬も合わせて互角の8連対と健闘している。
トップハンデ馬11頭の成績は2,1,3,10,1,2,3,1,4,7,13着。これまで5頭が連に絡んでいるが,いずれも1番人気に支持されていた。ハンデ頭チアズブライトリーの人気の動向に注目したい。関東馬VS関西馬は95頭と42頭で争い,12対8。出走頭数に開きはあるが,連対率で勝る関西馬を警戒したい。
上がり馬マーベラスダンスの初重賞制覇チャンス。前走の天の川Sで中山金杯(G3)2着のワールドスケールをキッチリと差し切った。オープン入りしたばかりでも,2走前に七夕賞(G3)で0秒1差3着。能力的な裏付けは十分ある。芝2000Mは8戦して,新潟2勝を含めて5勝をマークしている。
相手は単騎逃げの見込めるサクラデインヒル。準オープンの朱鷺Sでマイペースに持ち込み,直線二枚腰の粘りで2着を確保した。前走から6キロ減の51キロ。裸同然のハンデならあっと言わせるシーンがあっても驚けない。
5カ月ぶりの前走でレニングラードは58キロを背負って,後続を3馬身突き放した。長期休養で出世が遅れているが,ようやく軌道に乗ったか。新潟コースは2度目,芝2000Mも3戦2勝と実績に不足はなく,55キロの斤量も恵まれた。
関屋記念(G3)で12着に敗れたチアズブライトリー。前走の敗退は距離不足。前々走の七夕賞では57キロを背負って,クビ差差し切って重賞を制覇している。トップハンデ58キロは気になるが,潜在能力は互角だ。
トーセンダンディはここ3戦の重賞で7,8,4着と敗れたが,着差はいずれも0秒3。あとひと押しが利かず,差し切れずにいるが,前走関屋記念(G3)でも上がり33秒台の決め手を見せている。前半で脚をためて直線勝負に持ち込めば勝機はある。
穴を出せばスーパージーンか。小回りの前走北九州記念(G3)で10着と苦戦したが,不利のあった春の新潟大賞典(G3)で0秒1差3着。重賞では勝ち切れないが,前々走福島でオープンを勝っているように力量は見劣りしない。平たん巧者が,大駆けしてもおかしくない。