真夏のベストマイラー決定戦。95,00年は福島競馬場(芝1700M)で,01年以前は右回りで施行されたが,過去10年のデータを参照にレース傾向を見てみたい。
連対馬は13??4,9??3,1??5,2??5,1??10,4??3,3??4,4??8,1??9,8??4番人気の組み合わせでゴールした。1番人気は3連対,2番人気1連対,3番人気が3連対。上位人気馬は不調で,代わりに8番人気以下の人気薄が6連対している。馬連は3けた配当1回,1000??3000円台4回,5000??6000円台3回と万馬券2回。伏兵馬の台頭で波乱傾向を見せている。
ステップは七夕賞(G3)5連対,朱鷺S4連対,NSTオープン3連対の順。ただ,01年までの朱鷺Sは02年からのNSTオープンとほぼ同じ条件。朱鷺Sを前身と見れば,NSTオープン組と合わせて7連対になる。年齢別は3??7歳上馬が5,28,48,26,23頭出走して,1,5,9,1,4連対。5歳馬が他世代を押さえて一歩リードしている。
左回りで行われたここ3年の勝ちタイムは,いずれも1分31秒8と速い。ちなみに芝1600Mの持ち時計ナンバーワンは,ブレイクタイムとミッドタウンで1分31秒9。連対6頭の決まり手は逃げ2頭,先行3頭,追い込み1頭。直線の長いコースに改修されたが,差し,追い込み馬は苦戦している。
ミッドタウンが巻き返す。NSTオープンはスタートでつまずき最後方からの競馬。直線インを突いていい伸びを見せたが,ゴール手前100Mで前が壁になり,脚を余して0秒3差に敗れた。今回は8戦4勝と最も得意とするマイル戦。スピード決着も望むところだ。
相手はブルーイレヴン。デビュー戦を快勝,続くデイリー杯2歳S(G2)2着,東京スポーツ杯2歳S(G3)1着したときは,クラシック候補と騒がれた。その後は勝ち星がなく出世が遅れているが,前走の金鯱賞(G2)でタップダンスシチーの頭差2着。素質馬がようやく片鱗を見せた。2カ月ぶりでもスムーズな競馬ができれば首位争いになる。
休養明けで七夕賞を快勝したチアズブライトリー。マイルは距離がやや短い気もするが,新潟の外回りコースならじっくり構えて脚をためられる。一度たたかれた上積みも見込める。重賞連覇があっても驚けない。
マイネルソロモンは前走,横一線の激戦だったNSTオープンを制した。デビューから3連勝でダービーへ駒を進めた逸材。気難しさを出して凡退するケースもあるが,能力を出し切ると重賞でも好勝負できる。中一週の強行軍を嫌って連下に留めたが,能力は十分足りる。
夏の新潟で復活を目指すブレイクタイム。安田記念(G1)で2着に好走した実力馬で,一昨年,昨年と京成杯を連覇している。ここは10カ月ぶりで抑えに落としたが,栗東坂路の最終追い切りで50秒3の好タイムをマーク。久々を全く感じさせない軽快な動きを見せた。連下なら食い込める底力を秘めている。
ミスキャストはマイルで6戦4勝。1年休養後を2度使われて15,6着と上昇を見せている。前走も出遅れたが0秒6差と大崩れを見せなかった。3歳時の良績とはいえ,はまったときの末脚は実に強烈。新潟の直線で一変しても不思議はない。