直線の芝1000Mで行われた過去3年は,15,12,12頭立て。1??3着に1??2??8,11??3??2,4??3??1番人気の順で入着した。馬連は460円,2万4780円,4720円。上位人気馬絡みでも波乱傾向を見せている。また,ここ2年の馬単は7万1140円と1万40円,3連複が2万4870円,4240円。いずれも12頭立てだったが,こちらも大荒れとなっている。
連対馬の前走は1000万下2頭,準オープン2頭,オープンとG2各1頭。そこでの成績は1,1,5,5,7,3着。前哨戦でダートを使った馬の連対はなく,距離は1000??1400M5頭と1800M1頭。路線別はTUF杯組から2頭が連に絡んでいるが,まだ3回のデータだけに強調する材料ではない。
年齢別は3??7歳馬が2,11,11,11,4頭出走して,0,3,1,2,0連対。4歳馬が連対数,率で優勢に立っている。牡馬22頭と牝馬17頭で争い,3対3。「夏走る」牝馬が互角の力量を見せている。
関東馬は30頭で4連対,関西馬が9頭で2連対。連対率で関西馬が関東馬を上回っている。
タカオルビーはここまで8戦4勝。順調に使い込めるケースは少なかったが,それで勝率5割は潜在能力の高さを表している。前走も3カ月ぶりで勝ち馬とわずか0秒3差。たたいた上積みは魅力で,直線競馬に応えられるスピードも備えている。
ホワットアリーズンは,2走前に直線で前が壁になる不利で0秒3差4着。前走も脚をためて直線勝負にかけたが,外を回った分3着止まりだった。コースロスや馬群をさばく労力の少ない直線競馬で巻き返す。
ヨイチキナコは当レースで一昨年3着,昨年2着。コーナーを回る競馬では見られないスピードと持久力を発揮して好成績を挙げている。3走前も5カ月ぶりでオープンに挑戦し,カフェボストニアンの7着。直線競馬なら大駆けが期待できる。
ダイワフォーチュンは格上挑戦,レコード決着の2走前でレース最速の上がりで3着。前走の自己条件で10着に敗れたが着差は0秒3。着順ほどは大負けしていない。昨年の疾風特別で3着と直線競馬を経験しているだけに,混戦なら一気に浮上する。
一発があればドローアウター。昨年暮れのCBC賞(G2)で0秒4差。今年2月のシルクロードS(G3)でも0秒4差。前走はダート戦で大敗したが,準オープンの芝ならあっといわせるシーンは十分ある。