今週から本格的なサマーシリーズに突入する。関東エリアは福島から新潟競馬場に,関西エリアでは阪神から小倉競馬場に舞台が移る。また,2開催目を迎える函館競馬場では,JRA史上初の「はくぼレース」が開催される。
新コースで行われた過去3回,1000万条件の芝1800Mに変わりはないが,01年は別定戦で,02,03年がハンデ戦で実施されて,今年また別定戦に戻った。
15,15,14頭で争われて,1??3着に3??2??7,1??4??12,1??9??12番人気の順で入線した。上位人気絡みで決着しているが,馬連はすべて4けた配当で,1190円,1100円,1700円。一方,過去2回の3連複は2万360円,1万7720円。こちらは3着に伏兵馬が食い込んで大荒れとなっている。
連対6頭の前走成績は4,1,1,3,1,1着。500万条件組は前哨戦で1着,1000万・準オープン組なら掲示板を確保していることが連対への条件となっている。
年齢別は3??6歳上馬が5,12,16,10頭出走して,1,5,0,0連対。4歳馬の活躍が目立っている。牡馬37頭と牝馬7頭で争い,5対1。牡馬が連対数でリードしている。
関東馬VS関西馬は,関東馬が38頭で5連対,関西馬は6頭で1連対。連対頭数で関東馬,率で関西馬となっている。
決め手は先行馬1連対,差し追い込み馬5連対。直線の長い外回りコースだけに,差し・追い込み脚質が優勢になっている。
ジョウノヴィーナスで勝負する。前走,牝馬限定で3着は正直もの足りない成績だが,当級では1勝,2着5回。実績では抜けている。ここ2戦,東京で6,3着に敗れているが,着差は0秒5,0秒4。新潟コース替わりに問題はなく,1800Mもベストだ。
相手は2カ月ぶりでもマチカネリュウセイ。前走500万条件が4カ月の休養明けで,後続を5馬身もちぎった。鉄砲はOKのタイプで,1000万条件で好勝負した実績があり,昇級戦の壁は感じない。
バンブーフィーゴは未勝利,500万条件を連勝中で,今が絶好調。後続を9馬身突き放した未勝利勝ちは,当日の古馬1000万条件よりも0秒1速かった。先に行くだけに目標になると苦しいが,3歳馬の勢いと54キロの斤量を生かし切ればチャンスはある。
ブレーブティックは昇級3戦目の前走で,逃げてクビ差2着と当級での目途をたてた。バンブーフィーゴとの先行争いがカギになるが,新潟は1800Mで2勝を挙げている得意のコース。単騎逃げに持ち込むと,あっといわせるシーンもありそうだ。
ケイアイグレードは降級戦の前走で地力の違いを見せつけた。たたき2戦目,これから上積みの見込める4歳馬。さらに,昨夏に新潟コースで1800Mを快勝している。自在に動ける器用さがあり,スピード馬場も合っている。