96年は中山,00年は東京で行われたが,過去10年のデータを照にしてレース傾向を見てみたい。
連対馬は4??3,2??1,5??3,2??7,2??16,4??1,7??8,3??4,3??4,6??1番人気の組み合わせで決まった。1番人気の優勝はなく,過去にさかのぼっても,ここまで25連敗中と大ブレーキを起こしている。2,3番人気は各3,4連対となっているが,上位人気は当てにならない。
馬連は3ケタ配当1回,1000円台3回,2000円台1回,4000??6000円台3回と万馬券2回。ハンデ戦らしく波乱傾向を示している。
連対馬の前走は重賞11頭,オープン4頭,準オープン以下5頭。路線別は5連対のエプソムC(G3)組に注目したい。
トップハンデ馬はここ10年で3連対と苦戦中。ただ,これまで10頭以下の少頭数で争われた年はハンデ頭が活躍し,連を外したのは12回中で3回だけ。57キロのチアズブライトリーには警戒が必要だ。
年齢別は4??8歳上馬が5,5,3,7,0連対。7歳馬が4,5歳馬を押さえて世代をリードしている。連対20頭の前走はすべて芝レース。距離別は1600M4頭,1800M11頭,2000??2400M5頭。中距離以上をたたいた馬の好走が目立っている。出走間隔は,連対20頭中16頭が中6週以内で臨戦していた。
カゼニフカレテで勝負する。復帰戦の新潟大賞典(G3)は8着に敗れたが,着差は0秒3。着順ほど大負けしたわけではなく,前走の湘南Sでの6着も1600M戦で距離が短かっただけ。今回は新潟戦と同ハンデの55キロで,過去2勝の2000M戦なら格上挑戦でも実績比較では見劣りはなく,首位争いになるはずだ。
相手は7歳馬のロードフラッグ。むらさき賞をレコード勝ちしてオープンに入り,昇級戦の福島テレビOPでクビ+ハナ差3着。中1週の強行軍になるが,福島コースは5戦2勝。55キロのハンデなら首位逆転も十分可能だ。
地力ならチアズブライトリーも差はない。1800??2000Mで5勝を挙げている中距離ランナー。昨年暮れにG3鳴尾記念でもサイドワインダーを抑えて2着に食い込んだ。開催最終週で時計のかかる馬場も味方しそうだ。
メジロマントルは休養を挟んで条件戦を4連勝している。初勝利が5歳の8月で,奥手の血が7歳になって開花した。まだ準オープンから重賞に挑戦するが,ここは単騎逃げの見込めそうなメンバー構成。54キロのハンデなら,勢いで後続を振り切るシーンがあっても不思議はない。
はまれば一発が決まるヤマノブリザード。ここ3走は前残りの展開で苦戦しているが,依然状態は絶好調。少頭数の平坦コースで距離もベストの2000M。末脚勝負になれば大駆けがあっても驚けない。