夏の函館フィナーレを飾る2歳重賞第1弾。同地のほか福島,新潟,阪神で勝ち上がった若駒たちが,今年初の重賞ウイナーの座を競う。
97年に日程変更になってからの過去7年,連対馬は2??1,2??8,2??6,3??1,3??1,9??6,2??3番人気の組み合わせで決まった。1番人気の優勝はなく2着止まり。上位人気では4勝の2番人気,2勝,2着1回の3番人気に注目したい。馬連は3けた配当3回,2000??3000円台3回,万馬券1回。波乱決着は1回だが,ヒモ荒れに警戒したい。
連対14頭中13頭は前走芝をステップに参戦。前走成績は1着馬12頭,2着馬2頭。前哨戦で連を外した馬の巻き返しはない。路線別はラベンダー賞組が4連対しているが,10頭は新馬,未勝利からの直行馬。1勝を挙げていれば問題はない。
キャリアは1??3戦馬が各3,8,3連対。2戦以上消化していることが理想か。牡馬は53頭出走して5勝,2着1回。牝馬は40頭で2勝,2着6回。牝馬は勝利数で牡馬に一歩譲るも,連対数と連対率でリードしている。関東馬VS関西馬VS地方馬は,1,11,2連対。関西馬が圧倒的な強さを見せている。
前走マイネルハーティーは後方に控える作戦。勝負どころから外を回って追い出すとエンジン全開,一気に加速してゴールでは後続を2馬身突き放した。直線でモタれて勝ちタイムは目立たないが,最後まで追えていれば時計はかなり詰まったはず。悪癖さえ出さなければスピードで押し切るシーンは十分ある。
デビュー戦でクビ差の惜敗したオーヴェールはラベンダー賞に挑戦。1勝馬を一蹴してオープン特別を快勝した。新馬は夏負け気味で勝ち切れなかったが,前走でキッチリと結果を出した。520キロを超える大型馬でも小回りコースに対応できる器用さも備え,スピードも十分だ。
そのラベンダー賞で2着に敗れたスキップジャック。前走はオーヴェールに目標にされた分,厳しいレースを強いられたが,ゴール寸前までしぶとく粘ってクビ差。新馬戦は好位の内で脚をため,直線で外に出して突き抜けた。スピードと瞬発力は互角。上位2頭をまとめて破るパワーを秘めている。
ディープサマーはデビュー戦で後続を1秒9ちぎった。道悪でタイムは1分13秒4と平凡だったが,当日の500万下を0秒5上回った。走法からは良馬場で大幅にタイムを詰めそう。警戒が必要だ。
カズサラインは唯一の2勝馬。未勝利戦は逃げて勝ったが,前走マリーゴールド賞は好位で構えて差し切った。このメンバーでもスピード上位。長距離輸送さえクリアーすれば首位戦線に浮上する。
グランプリペガサスは余裕残しの馬体で,2着以下に6馬身差で新馬を勝ち上がった。前半はハミを取らず,ふわふわ走っていたが,気合を入れると一気に加速した。キャリア1戦は気になる材料だが,見劣りしないスピードを備えている。