デビューから4戦3勝。昨年暮れの阪神ジュベナイルF(G1)では4角先頭から豪快に突き抜け、文句なしの内容で2歳女王に輝いた。唯一の黒星は前々走・アルテミスSだが、序盤から掛かってハナを切る形ながらクビ差2着に粘っており、負けて強しの内容。その折り合い面が成長した今、同世代の牝馬では完成度は数段上だ。しっかりと結果を出して、春に弾みをつけたいところだ。

前走のフェアリーS(G3)を逃げ切り、重賞初制覇。好スタートから主導権を握り、そのまま△ダイワドレッサーらの追撃を見事に完封した。兄ダブルウェッジも1600MのアーリントンC(G3)覇者でマイラーとしての資質は十分。理想はハナを切る形だが、番手からの競馬にも対応できる。斤量1キロ増でも軽視は禁物だ。

デビュー戦は驚愕の上がり3ハロン32秒5で豪快な差し切りV。残り100Mで後続をアッサリと突き放し、モノの違いを見せつけた。前走・白菊賞は外を回って早めに仕掛けた分、3着に敗れたが、1度の敗戦で見限るのは早計。道中しっかり脚をためて末脚にかける競馬なら、反撃を期待できる。

過去10年、連対馬は1-6、3-1、1-8、4-2、1-10、2-5、2-1、4-3、1-3、2-3番人気の組み合わせで決着した。上位1〜3番人気が6、4、4連対と好成績を挙げ、伏兵馬は6、8、10番人気の各1連対となっている。

馬連配当は
3 け た……3回
1000円台…2回
2000円台…4回
6000円台…1回

最高配当は10番人気が2着に食い込んだ2010年の6240円。9回はすべて3000円未満に収まっている。

また、3連単配当は15万円台、7720円、3万円台、10万円台、4万円台、2万円台、1万円台、1万円台=4万円台(3着同着)、4270円、1万円台。10万、15万円台の万馬券が出る波乱含みとなっている。ちなみに、3着には11、2、4、8、2、4、6、2=8、5、1番人気が入線している。

連対馬のクラス別は重賞10頭、オープン特別4頭、500万下4頭、新馬と未勝利が各1頭。オープンから参戦した馬が連対馬の7割を占めている。

路線別は6連対の阪神ジュベナイルFがトップ。次いで、4連対で菜の花賞が続き、フェアリーS3連対、2連対のひいらぎ賞の順となっている。G1の阪神ジュベナイルFが貫禄の最多連対を見せている。なお、ミッキークイーンが昨年未勝利から、08年にもライムキャンディが新馬から2着に健闘しているが、この2組から優勝馬が出たことはなく、過大評価は避けたい。

キャリアは1〜8戦以上馬が1、4、5、5、2、2、1、0連対。キャリアの浅い1戦馬や逆に豊富な7戦以上馬は苦戦傾向にある。

関東馬112頭と関西馬38頭で争い、16対4。連対率は14、11%。関東馬が関西馬をリードしている。


◎……メジャーエンブレムは4戦して、3勝、2着1回。アルテミスSこそ勝ち馬の奇襲でクビ差敗れたが、前走の阪神ジュベナイルFを2番手からあっさりと差し切った。桜花賞へのステップとはいえ昨年の2歳女王。ここでぶざまなレースはできない。

○……相手はビービーバーレル。G3のフェアリーSをマイペースで逃げ切り。勝ちタイムも同開催の3歳上500万下を0秒2しのぐ好時計だった。2勝はいずれも逃げ切りだったが、前走の好センスのレースぶりから控える競馬もOKのはずだ。

▲……逃げたひいらぎ賞でエクラミレネールは失速したが、前走の菜の花賞をあっさりと勝利した。差す競馬に戦法を転じて鋭い決め手を発揮し、VタイムもフェアリーSと0秒2差。中山から東京に替わるが、未勝利勝ちの舞台なら問題ない。

△1……フロンテアクイーンは前走の菜の花賞で2着。外からいい脚で追い込んで半馬身差まで迫った。末脚に限ると、3走前の東京芝1800Mの未勝利戦でもレース最速の33秒8の上がりで連を確保した。G3戦でも互角に戦える末脚を秘めている。

△2……前走のフェアリーSでダイワドレッサーは0秒3差の2着。内有利の中山マイルの4番枠だったが、直線しぶとく伸びてきた。一戦ごとに地力アップし、G3戦も2度目。ノーマークにするのは危険だ。

△3……ルフォールのデビュー戦Vは、直線外から豪快な差し切り。スローで時計は遅いが、次走が楽しみになる勝ちっぷりだった。キャリア1戦で狙いづらい面はあるが、戦歴の浅さを露呈しなければ上位争いに浮上する。